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｢思った事を言っただけだよ｣
｢それが嬉しかったんですよ。私の体を見て、噂をする人は多かったですから｣
幼少期、自分の体は醜くただれ、怪我や痣も絶えなかった。それを見るのは、同じ年の子どもではあるが、その子どもの噂と言うのも、バカには出来ない
自分の親ですら醜いと罵るのだから、やり場のない想いを長い間、胸の内に抱えていた
｢私を愛してくれて、ありがとうございます。私も、その気持ちに応えられるよう頑張ります｣
｢頼むわ。陣平ちゃんや、景光ちゃんにもね｣
｢･･･はい。私の体が持つ限り｣
｢無理はさせねぇって｣
ケラケラと気持ちの良い笑い声をあげる研二さん。その後ろ姿がとても好きだった。自分自身がこの世界に落とされて、初めて救ってくれたのが彼だった
だからこそ、自分が初めて抱かれるのであれば、研二さんが良いと微かに思ってしまった
｢研二さんに出会えて良かった｣
｢俺もAに出会えて良かった。これからもよろしくな｣
｢こちらこそ｣
研二さんとの日を終え、部屋を後にした。そして、会う約束をしていた陣平さんに会いに向かった
｢陣平さん、お待たせしました｣
携帯をいじって、自分を待ってくれていた陣平さんに声を掛けた
｢待った｣
｢すみません。許してください｣
｢何でもするか？｣
｢します。許してもらえますか？｣
｢ああ。まずは飯な｣
陣平さんに手を引かれ、昼食を摂る事となった。手を引かれて連れて来られたのは、ファーストフード店だった
｢お前ってこういうの食べんのか？｣
｢昔は良く食べてましたよ。働いていた頃は割引だったので｣
｢なるほどな。何食う？｣
｢うーん、この後に響かない軽いもので｣
この後に何があるかは分からないけれど、と陣平さんに視線を向ける。丁度、彼もこちらを見ていたのか、目が合った
｢何だ？｣
｢いえ、素敵な横顔だなぁ、と｣
｢当たり前だろ。注文は俺がするから、向こうで席取りでもしといてくれ｣
｢分かりました｣
席の確保を頼まれたので、丁度良く空いていた隅の席に腰掛けた。そこで彼を待ちながら、携帯を触る。電話帳には、繋がりの深い彼らの連絡先があって、その文字列を見ただけで、自分がまた夢を見ているのかと思ってしまう
夢だとしても、良い夢だと感じる
妻にも娘にも会えて、瑠璃さんを娘にして、何よりも研二さんや陣平さん、明美さんや伊達さんに巡り会えたのだから。この夢が覚めないでいてほしい
｢おら、待たせたな｣
数分、席で待っていると陣平さんがテーブルにやって来た
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
