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｢お父さん、辛くなったら言うんだよ。私じゃなくても良い。だから、一人で悩まないでね｣
｢分かってます。瑠璃さんもですよ｣
｢うん。私にはお父さんも、お母さんも妹もいるもの｣
お互いに頼れる人がいる事を確認して、絶対に一人では悩まないとお互いに約束をした
｢さてと、そろそろ私は寝ます｣
｢そう？寝て起きたら、全部なかった事にしないでね｣
｢しませんよ。皆さんにもよろしくお願いします｣
｢うん。お大事にね｣
話をしているとかなりの時間を使っていて、見舞いに来てくれていた瑠璃さん達と別れた
改めて自分の状態を、自分の目で確認する。瑠璃さんと座って話していたから、骨折などの大きな外傷もなさそうだった
後遺症があるようにも思えず、本当に頭を強く打っただけ、と言える。その事実に安心した
その日の夜、面会時間がとっくに過ぎているにも関わらず、誰かが病室を訪れた
｢開いてますよ｣
病室の扉を叩いた誰かに言った
｢お邪魔します｣
そう言いながら扉を開けたのは、安室さんだった
｢安室さん？｣
｢そうです。落ち着いて話せる機会がなくなりそうだったので、今日の内に｣
｢そうでしたか。ありがとうございます｣
今日と呼ぶには遅い時間に、安室さんは訪問して、昼間に個人的にと言っていた話をする。あの女の話を聞かせてもらった
自分が車でひかれて、病院送りになった事。あの女は刑務所行きを免れず、瑠璃さんがあの女と決別した事を聞かされた
｢宵蓮さん。あの人は、ひどくあっさりと、もう会えない事を肯定しました。分かっている、その一言だけでした。･･･やはり、自分を裏切った人は誰であっても許せないものなのでしょうか｣
実の娘である瑠璃さんを簡単に切り離した事に疑問を抱いている。それは、彼女が自分勝手で自己中心的な人間だと肌で感じたからだろう
｢きっと、そうでしょうね。数年が経っているので、何を考えているのか、私にはもう分かりませんが｣
｢そう、ですよね｣
｢ええ、そうですよ｣
向こうの世界で自分がいなくなって数年。その間に何かが変わる事もあれば、たった数ヶ月、数日、数時間、数分、数秒で考え方が変わる場合もある
自分がそうだったように
その話に安室さんも納得して、元妻の話は終わった
次の日を迎えて、詩雪さんや妻、研二さん達が病室に集まって、安室さんの言っていた通り、話している暇はなかった
自分が心配していたような不安も吹き飛ばす程に、色々と怒られてしまった。そして、自分が寝ぼけている間に、研二さん達は引っ越しをしたと聞かされた
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
