20 瑠璃side ページ22
｢お、じさ、｣
私の前に立ったのは、詩雪ちゃんのお父さん、おじさんだった
｢あら、貴方も誘拐犯のお仲間？｣
｢違います。誘拐犯は貴女達ですよね。私の娘をどこに連れて行くおつもりで？｣
｢はぁ？瑠璃は私の、｣
｢いいえ。彼女･･･、瑠璃は私の娘ですよ｣
おじさんが告げた言葉に頭が真っ白になった
｢貴女は瑠璃が自分の娘だという存在証明を公の場で出来ますか？私は出来ますよ｣
｢･･･何ですって？誘拐犯風情が調子に乗らないでよ!!コイツらを捕まえて!!｣
｢詩雪ちゃん!!｣
近付く警察官から詩雪ちゃんを遠ざけようと、腕を引こうと思った
｢そこまでだ｣
詩雪ちゃんに伸びる手が止まった
｢だ、伊達さん･･･｣
警察官の手を止めたのは、伊達さんだった
｢よぉ、俺達もいるぜ｣
次々と現れる私達の味方である松田さんや萩原さん、諸伏さん。きっとおじさんが呼んでくれていたんだと思う
｢な、何だ、お前らは!!俺達が何か分かってるのか!!｣
｢おお、何者だ？｣
｢俺達は警察だぞ!!｣
｢だからなんだ？警察だからと言って、無実の一般人を傷付ける奴は許さねぇ。警視庁 捜査一課、伊達 航がな｣
伊達さんが名乗ると警察官だと威張っていた男の人達が顔を青くした
｢警察官を騙った罪で、お前達を逮捕する｣
警察官を名乗っていた男の人達は伊達さん達の手によって、連行された。残されたのは、私のお母さんだけだった
｢これ以上の話し合いは無意味。私の娘という事に文句があるのなら、正規の手順を踏んでください。ま、貴女にそのような、知恵があるかは見物ですがね｣
｢絶対に許さないっ、覚えておきなさいよ!!｣
おじさんが煽ると、捨て台詞を吐いて、母は走り去って行った
｢良かったんですか？逃がして｣
｢ええ、今は。それよりも｣
スッと現れた降谷さんにも動じず、おじさんは私の方を振り向いた
｢おじさん･･･？｣
｢二人の為にありがとうございました。怖かったでしょう？｣
｢そ、そんな事、｣
ないよ、と言いかけて言葉が止まる。おじさんに抱き締められていた
｢おじさ、｣
｢良いんですよ。我慢しなくて。･･･良く頑張ってくれた。もう、瑠璃は一人じゃないよ｣
優しい声が耳に届いて、今まで我慢していたものが次から次へと溢れ出して来た
｢おとう、さん･･･っ｣
｢お父さんだよ｣
抱き締めてくれたお父さんにすがりつき、大声をあげて泣いた。自分はもう一人じゃない。私が私として安心が出来る場所が出来たんだ
お父さんの娘になれた日の翌日、お父さんは車にひかれ、意識不明の重体となった
ー
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
