19 瑠璃side ページ21
｢ありがとう、ございます･･･｣
｢ふふ、瑠璃ちゃんってば、可愛いところもあるのね。詩雪とは違って、美人系統の顔がだから、ギャップが可愛い｣
｢ひぇぇ･･･｣
ダムが決壊したように可愛いと言ってくれる圧に語彙力がなくなってしまう。それでも、嬉しかった
私のお母さんにも、何度か言われていた。貴女は私に似て美人だからって。今ではもう嬉しい言葉ではなくなっていた
｢ただいまぁ｣
｢おかえりなさい。じゃあ、次に行こっか｣
｢うんっ｣
｢はい｣
詩雪ちゃんのお母さんに手を引かれて歩くのは、なんだか心を温かくした。女三人で買いものをするのは、普通に楽しくて、それぞれに合う服やアクセサリーを選んだりして、充実した日だった
楽しい時間は過ぎ去って、帰り道を歩いていた
そこで、トラブルが発生した
突如として、私達を囲うように現れた警察官の格好をした男の人達。その人達はニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべていた
｢私達に何か？｣
詩雪ちゃんのお母さんが、私達の前に立って問い掛けた
｢ここに誘拐犯がいると通報がありましてねぇ｣
｢誘拐犯･･･？｣
身に覚えのない事に困惑する
｢そうですよねぇ？｣
｢ええ。この女共が私の可愛い娘を誘拐した犯人よ｣
一人の警察官が後ろに向けて言うと、誰かが応えながら警察官の横に立った。それは何年経っても分かってしまう人物だった
｢お母さん･･･｣
｢瑠璃、一緒に帰りましょう？そんな誘拐犯なんて、警察に任せて｣
｢何言ってるの？この人達は、｣
｢誘拐犯よねぇ？人の娘を騙して、親から引き離したんですもの｣
周りの人にも聞こえるような大きな声で、私のお母さんは言った。お陰で、通りすがりの人達はヒソヒソと話しながら、こちらを見ていた
｢私は瑠璃が戻ってくれば、それで良いのよ。瑠璃が戻って来ないなら、犯罪者を警察に引き渡しましょうねぇ｣
｢やめてよ!!｣
不気味な笑みを浮かべるお母さんに怒鳴った
｢･･･分かった、分かったから、私が行けば良いんでしょ｣
詩雪ちゃんや詩雪ちゃんのお母さんの前に立って、私のお母さんの言う事を聞く。そうしないと、大切な人達にまで被害が出てしまう
二人を守れるのは、今は私しかいない
おじさんが私を守ってくれたように、私も二人を守りたかった
｢瑠璃ちゃん、｣
｢大丈夫。今までありがとう。それじゃあね｣
短く挨拶を交わして、お母さんのもとに向かおうとした
｢私の娘達に何かご用ですか？｣
歩き出す前に、私とお母さんの間に誰かが割って入り、静かな声で問い掛けた。それはひどく安心する声だった
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
