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｢え、えーっと、どういう状況･･･？｣
研二さんが困惑した様子で問い掛けた
しかし、それは自分も訊きたい
自分に抱きついている女の子にも、入口付近に立っている女性にも、自分はよく知っているのに、答えが出て来ない
｢お父さぁん･･･っ｣
｢えと、その･･･｣
｢全く。女の子が泣いてるんだよ？おじさんは女の子の泣き止ませ方も知らないの？｣
呆れたような溜め息を吐いて、席を立った瑠璃さんが言い、目の前の女の子の傍に立った
｢ねぇ、少し、少しだけで良いから、落ち着いてくれる？ここにいるおじさんは逃げないから、大丈夫だよ｣
女の子の背中を撫でながら、優しい声で瑠璃さんは話した
｢お姉さんも、中に入っては？今はお客さんもいませんから、話すには丁度良いですよ｣
｢･･･ありがとう。そうするね｣
入口付近の女性にも瑠璃さんが声を掛けていた
今日は安室さんや瑠璃さん、店内にいる店員である研二さんを始めとした友人達だけなので、提案に乗っておいた方が良い
｢大丈夫、大丈夫だよ。ほら、こっちに座ろ？おじさんも来て｣
｢あ、ああ、はい｣
瑠璃さんに言われ、女の子と共にカウンター席に腰を下ろした。女の子の隣に女性も座って、何だか居心地が悪く感じた
｢すみません、何か甘くて温かい飲みものください｣
｢ああ、分かった。お前もいるか？｣
｢い、いえ、私は別に･･･｣
陣平さんに訊かれたが、今は返事をするのもやっとだった
｢俺達、いない方が良いかな？｣
｢･･･そう、かもしれませんね｣
これは自分の問題。そう言ってしまえば、景光さんも安室さんも席を外してくれた方が良かったが、今の自分には向き合う勇気がなかった
｢Aさん、無理しないでね｣
｢わ、私は無理なんて･･･っ｣
静かな中で女性の声が聞こえ、立ち上がって慌てて否定する
｢そうかな。私達と会って、動揺してる。でも、信じてほしいの。私は良いけど、この子だけは信じて｣
｢･･･信じてるさ。信じてるからこそ、どうなってるんだって、混乱してる｣
席に座り、女性の静かな声に応えた。そこからの話題は広がらず、また静寂が漂った
｢えーっと、取り敢えず、この女の子達は、Aちゃんの？｣
｢妻と娘です｣
研二さんの質問にハッキリと答えた
そう。店にやって来たのは、自分の妻と娘だった。妻は別れた時とあまり変わらないが、小学生だった娘は、妻に似て幼さを残して可愛い女の子、瑠璃さんと同じぐらいに成長していた
｢ほら、飲みもん入れたから飲めよ｣
陣平さんが温かい飲みものを出してくれた
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
