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｢ええ、ありますね｣
｢そうかよ。言えねぇのか？｣
｢今はまだ、言えません｣
何度も訊かれたが、こればかりは言えないままだった
｢陣平さん達が頼りにならないんじゃないんです。ちゃんと頼ろうと思ってますよ｣
｢それなら良いけど、無理はしないでよ。Aさんってば、すぐに無茶するから｣
｢景光さんに言われたくないですけどね｣
そんな会話をしたのは数週間前で、娘に休日を欲しいと言われて、空けたその日、真面目な話があると、娘と妻、瑠璃さんが家に揃った
｢瑠璃ちゃんを、私達の家族にしてほしい｣
｢詩雪ちゃん･･･？｣
瑠璃さんには話はついていなかったようで、娘の話に驚いていた
｢瑠璃ちゃんに聞いたの。私が無理矢理訊いたの。瑠璃ちゃんと私が異母姉妹だって事。瑠璃ちゃんは、今までずっと頑張って来たと思う。これから先も頑張る瑠璃ちゃんを私は、友達としてじゃなくて、家族として支えたいし、生きていたい｣
家族が目の前にいるのに、一人で無理に頑張る必要はない。これから先の事を考えてみれば、親はいた方が良い。それこそ、学校の事だって、瑠璃さんの未来を考えての提案、そして、お願いであり、頼み事である
｢なるほど、話は分かりました｣
｢･･･ダメ、かな｣
｢ダメと言えば、諦めますか？｣
曖昧な返事をする娘に問い掛ける
｢諦めたくない｣
｢諦めたくない？｣
｢諦めない｣
言い切った返事に、妻の方に視線を向けた。妻は好きにすれば良いという目で、こちらを見ていた
｢よろしい。では、一つ賭けをしましょう｣
｢賭け･･･？｣
｢ええ。貴女の言っている事は、私の過去の覚悟や憎悪、喪失、負の感情全てを覆すものです。貴女にそれを覆す覚悟、資格があるのか、それを見極める為の賭けですよ｣
娘は何か言いたそうにしていたが、一瞬だけ俯き、その顔が上がった時、覚悟を決めた表情になっていた
｢する。瑠璃ちゃんに、お姉ちゃんになってほしいもん｣
｢お、お姉ちゃんって･･･｣
｢良い覚悟です。瑠璃さんも良いですね？｣
｢わ、私が口出せる事じゃないよ･･･｣
｢では、決まりですね｣
黙って話を聞いていた瑠璃さんの了承も得たので、賭けを行う事にした
｢簡単ですよ。賭けの内容は、私が瑠璃さんを娘だと認めたら、詩雪さんの勝ちです｣
｢へ、？｣
｢良いよ。私にどれだけの事が出来るか分からないけど、絶対に認めさせる｣
｢そうでなくては｣
｢ちょっと待ってよ!!そんな賭け、勝てる訳がないじゃないの!!だって、おじさんは、｣
瑠璃さんが何か言ってるが、無視をした
―
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
