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｢それでね、私は温かい家族の中で育った。だから、幸せなお父さんとお母さんを見るのが好きなの｣
娘は優しい声で伝えてくれた
｢だから、私は私で苦しむお父さんもお母さんも見たくない｣
先程の優しい声とは逆に、真剣な声で言い切った
｢私はお父さんが私達を愛してくれるのなら、何でも良いよ。お父さんにも、沢山幸せになってほしいもの。でも、少しぐらいは私達とも遊んでね？｣
｢詩雪･･･。そうね、詩雪の言う通り、Aさんには沢山幸せになってほしいもの。萩原さん達とも、お付き合いしても構いません。が、私達も家族ですからね？｣
二人は優しく微笑みそう言ってくれた
自分は優しい人達に恵まれて、愛してもらえた。罪深いはずの想いや行為を許されたのだ
｢もしかして、自カプを間近で見られる至福･･･!!?｣
｢お母さん!!?｣
｢自、カプ･･･？｣
口を押さえて突然、興奮したように吐き出された聞き覚えのない言葉に首を傾げた
｢自カプ、というのは一体？｣
｢いや、あのぉ･･･｣
｢自分が好きなカップリングの略称だよ｣
ハッと我に返り気まずそうにした妻。呆れた溜め息を吐いた娘が代わりに答えた
｢意味がいまいち？｣
｢簡単に言うと、お母さんはお父さんが萩原さん達とイチャイチャしてるのを見るのが好きなんだよ｣
｢えっ｣
｢ご、ごめんなさい･･･。勿論、私もAさんを一人の男性として愛しているけど、そういうのも好きなんです･･･｣
自分にはまだまだ分からない趣味があるのだと知った。その後も言い訳のような妻の話を聞いていたけれど、好きなものは好きで良いのではという結論になった
娘も大いに賛成していた
｢お父さんは何も考えず、沢山の人に愛されてね｣
自分の問題は娘が言った言葉で締め括られた
家族として妻と娘を愛し、好意を寄せた者同士での愛いし合いも許可が下りて、ますます自分が妻と娘の好きな愛され主人公の立ち位置に立っていた
自分はそんな器ではないというのに
｢という訳で、Aさんをこれからも、よろしくお願いします｣
喫茶店でも、話の内容を妻の口から話してもらって、よろしく頼まれていた
｢任せときなって｣
｢きっちり愛してやるよ｣
｢骨の髄までね｣
｢ひぇぇっ｣
｢お母さん!!｣
研二さんや陣平さん、景光さんの一言に妻が、興奮したように口を押さえていた。娘がそれを宥めていて、何だか二人の好きな映画を見に行った時と反応が似ていて、傍で眺めているだけで面白い
｢良かったね、おじさん｣
隣に座っていた瑠璃さんが声を掛けてくれた
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
