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｢さ、どうぞ｣
｢ありがとうございます。二人はどうでしたか？｣
椅子を引かれたので、そこに座りながら今日の事を訊いた
｢問題なしでした。流石、安室さんって感じで｣
｢そうだよね。安室さんって感じだった｣
｢それは、どういう？｣
安室さんという感じ、それだけで分かり合えるものなのだろうか。二人には自分が深入りしていない趣味があったので、その領域の事だろう
｢それはそうと、すみません、貴女の名字を私のものように･･･｣
今更ながらだが、私の籍に入ってもらった事を謝った
｢いいえ、宵蓮という名字は私だけのものではないですから。ご先祖様、そして私の父、私、それからAさん。今は詩雪も宵蓮ですよ｣
｢そうそう。お父さんとお母さんが守る名前、でしょ？｣
｢･･･そうですね｣
二人に支えてもらって、やっと宵蓮の名字に名前負けしないようになれた気がした
妻と娘は晴れて、自分のきちんとした妻と娘になれて、これで何かがあっても、身元不明の誰かではなく、きちんと法律適応されるようになった
自分のように、身分証の発行も出来るだろう。学校にも通えて、就職にも困らないはずだ。新しい人生にはなってしまうが、生涯を全う出来る
｢その、二人に話したい事があるのですが･･･｣
｢何ですか？｣
｢何々？｣
二人に訊き返されると圧がある
｢えーっと、その、私が、研二さん達に好意を持っていると、話しましたよね？｣
｢うん｣
｢その、それで、その･･･｣
｢キスとかした？｣
｢えっ｣
言うのに手間取っていると、娘から爆弾が投げ込まれた。それに驚いて、娘に視線を向ける。娘は怒った様子もなく、笑っていた
｢･･･しました｣
｢えええっ!!?｣
｢ほ、本当に、したんですね･･･？｣
｢はい･･･、すみません･･･。許されない事をしたと自覚はあります。しかし、その、もう少し、話したいと思っています｣
家族の手続きを済ませておいて、何の話をしているんだと思われる。しかし、出来れば何の隠し事もせずにいたかった
｢私が優柔不断で、最低なのは分かっています。こう言って予防線を張っているのも、最低だと思います。･･･ただ、君達がこの世界に馴染めるまで、家族でいてほしい｣
せめてもの償いに、この世界で二人が生きていけるようになってから、自分を切り離して欲しいとお願いした。離れるの理由は、自分の過失。それ以外に何もない
｢私を好き縛ってくれても構いません。どんな事でも、やり遂げます｣
だから、安定を手に入れられるまでは、執行猶予として、傍にいてほしかった
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
