始まり ページ1
彼らと過ごして一年も経っていないけれど、様々な事象に一段落の区切りが、決着がついたような気がした
安室さんと赤井さんの事も、研二さん達の事も、そして、自分自身の事も。瑠璃さんとのゴタゴタも大勢の人を巻き込みながらも無事に越えられた結果と言える
まだ、研二さん達との距離は難しいけれど、それでも着実に距離は縮まっていた。恋人という関係にはなれなかったが、それでも手を繋いだり、軽く触れ合ったり、どこかに出掛けたりしているだけで楽しかった
自分には忘れてはいけない人達がいるのだから、その事は研二さん達も理解を示してくれて
しかし、二度と会えないというのならば、と流れていく平和な日常に中で、そう思う日もたまにあった
｢安室ちゃんも大変だなぁ｣
｢それほどでもないさ｣
何ともない日を過ぎて、安室さんと瑠璃さんが喫茶店に遊びに来ている、何でもないある日の事だった
その日は、突然にやって来た
｢あ、掃除して来るー｣
｢分かりました｣
お客も安室さんや瑠璃さん以外にいないので、掃除をしに研二さんが外に出た
｢二名様、ご来店でーす!!｣
外に出ていた研二さんが入口のドアを開けて、大きな声で店内に響くよう言った
｢いらっしゃいませー｣
｢いらっしゃいま、せ･･･｣
自分もテーブルを拭いている手を止めて、来店したお客に声を掛けて迎え入れようとした
だけど、その迎えの言葉は途切れていった
｢お父さん!!｣
頭が真っ白になって、呼吸を忘れていると、そんな言葉が聞こえて、誰かが自分に体当たりをする勢いで抱きついた
｢A、さん･･･？｣
｢君は、｣
入口に立っていた女性が自分の名前をこぼす。そちらの方を見ると見覚えのある女性がいた。息が詰まるのを感じたが、自分に抱きついた誰かを見下ろした
その頃には抱きついた誰かも、こちらを見ていた
そして、その子は、成長しながらも涙に濡れているけれど、自分にはそれが誰だかハッキリと分かった
そこで悟った。どうやら、自分への問題は、まだまだ解決しないという事を。むしろ、ここからが本番だという事を。それだけを理解した
｢お父さん、お父さん･･･っ｣
自分の胸元で泣き続ける女の子に戸惑いながらも、混乱していた。目の前で泣いている女の子、それに入口付近に立っている女性。今この現状で起きている事を頭が理解しようとしない
｢Aさん･･･｣
再び名前を呼ばれても、どうすれば良いか分からなかった
店内も突然の事で静まり返っていた
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空白可能(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます(*- -)(*_ _)頑張ります〜〜！ただ上記の記載通り、3ヶ月程度は更新しませんので、期待せずお待ちくださいm(_ _)m (10月12日 20時) (
レス) id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - めっちゃいい所!！これからも無理せず頑張ってください！ゆっくりでいいので、更新をお待ちしてます (10月12日 18時) (レス) @page2 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
空白可能(プロフ) - ユナさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！説明欄にもある通り、こちらの更新は暫く後になりますので、ご了承くださいませm(_ _)m (9月20日 21時) (レス) @page1 id: 8a29bd0c44 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - え、いいところで終わりｯｯ更新が楽しみすぎるｯｯやばい、尊いのと感動で涙止まらな (9月20日 21時) (レス) @page2 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白可能
| 作成日時：2023年9月15日 23時
