検索窓
今日:27 hit、昨日:25 hit、合計:7,831 hit

27 ページ27

「で、何で貴方までいるんですか」
「それはこちらのセリフだ、降谷くん」


指定された会社のビルに行くと、何故か赤井がいた


「僕はここの取締役に呼ばれただけです」
「奇遇だな。俺もだ」
「貴方も?」
「ああ。ほら、これだ」


赤井は懐から紙を取り出した。それは自分も貰った招待状を見せられた

詳しく話を訊けば、同僚のジョディ捜査官から赤井宛の手紙を受け取ったらしく、そのジョディ捜査官は灰原 哀さんから貰い、その灰原さんは毛利 蘭さんから受け取った


「君は?」
「僕も似たような感じです。誰かを経由して僕達に辿り着いてますね」
「だな。答えは、この会社にあると信じよう」
「ええ、そうですね」


かくして、僕達は会社に仲良く入る事となった


「すみません。この招待状を頂いたのですが、代表取締役の方はいらっしゃいますか?」


受付で招待状を見せて対応をお願いする


「安室 透様と諸星 大様ですね。話は伺っております。只今、秘書が参りますので、そちらでお掛けになっていてください」


示された場所に大人しく座り、秘書という人を待った


「・・・赤井。警戒はしておいた方が良さそうだ」
「ああ。君だけならまだしも、俺の偽名まで知られているとなると・・・」


組織の連中が関わっている可能性がある


「お待たせしました。こちらにどうぞ」
「分かりました」


数分後、秘書がやって来て、代表取締役のもとまで案内をしてくれる。その後ろを警戒しながらついて行く。エレベーターに乗り、最上階に着く。その先には扉が一つだけあり、一室だけの構造になっていた


「ここから先は、お二人様でお願いします。今日は指定された人のみしか、入ってはいけない事になっていますので」
「え、」
「それでは」


秘書は軽く頭を下げ、エレベーターに乗って、帰って行った

赤井と顔を見合わせ、エレベーターとは逆の方向にある扉に視線を向けた


「行こうか」
「ええ」


扉に向かって歩き、目の前まで来る

軽く深呼吸をして、扉を叩いた。すると中から、どうぞ、とくぐもった声が聞こえ、赤井に視線を向けて頷き、扉に手をかけた


「失礼します」


扉を開け、中に入る。中は応接室のようにテーブルと向かい合ったソファ、その奥にいかにもお偉いさんが座るようなイスと机があった

イスは後ろを向いていて、座っている誰かは見えない


「本日は、ご招待ありがとうございます。我々に何かご用でしたでしょうか?」


後ろを向いている取締役の人に声を掛けた


「そんなにかしこまらなくて良いよ、降谷ちゃん」


そんな言葉と共にイスがこちらを向いた

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空白可能 | 作成日時:2023年3月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。