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「シャンディ。後はお前次第だ 」
「分かってる。ありがとう、A」
Aさんはシャンディガフの返事に頷き、来た道を引き返して行った
「さて、最終幕の幕開けです。行きましょう。バーボン、コナンくん」
「貴方は、本当に・・・」
ここに来るまでに、キールは解放されて、人質は僕達だけになっていた。コナンくんは解放され無かったものの、少なくされた人質に彼が本当に黒い存在のかが気になった
「俺は悪です。許される存在では無い。俺の茶番に最後まで付き合ってくださいね」
シャンディガフと共に僕達は屋上で来るべき時を待った
屋上で待っていると赤井率いるFBIと警察の部隊が到着した
「シャンディガフ」
赤井がシャンディガフの前に立ち、コードネームを呼んだ
「その通り。じゃあ、今日も賭けと行きますか」
「子供を賭けのダシに使うつもりか」
「うん。当たり前じゃん、その方がやる気が出るでしょ?」
赤井と喋るシャンディガフは僕の知っているシャンディガフでは無かった
「彼はどこだ。黄閖くんは、どこだ」
聞き覚えのある名前に驚いたが、シャンディガフは全くと言って良いほど、驚いている様子はない
FBIに潜入している時の偽名だったのだろうか
「アメールねぇ、すぐに会えるよ。君があの世に行けばね」
「貴様、まさか黄閖くんを・・・!!」
彼から発せられたコードネームが違った。シャンディガフはFBIに潜り込み、組織に潜入しているという事になっているんだと理解した
「さぁ、勝負と行きましょうよ。勝負はこの間と同じで良いよね」
「・・・ああ。良いだろう」
そう言って始まったのは、僕達の命を掛けた勝負だった。純粋に殴り合って、勝てば、どちらかの命を助けるというものだった
シャンディガフはとても強かった。しかし、勝ったのは赤井だった
地面に叩き付けられ、彼の上に赤井が乗った。赤井はシャンディガフの被っていた仮面を取った
「黄閖、くん・・・?」
大きく見開かれた赤井の目。心底、驚いているようで、隙が出来たのをシャンディガフは見逃す事は無く、赤井に膝蹴りをして距離を取った
「どうして、どうしてなんだ!!黄閖くん!!」
立ち上がった赤井が怒鳴るように訊いた
「どうして?何それ。何?お前、俺の事本気で好きだったの?」
シャンディガフは赤井を嘲笑うかのように言う
「あったまイカれてんじゃねぇ?残念、俺はお前が大嫌いだったよ!!くはは!!さぁ、次の勝負と行こうじゃねぇか」
今の彼を止める事は出来ない事のようだった
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作者名:空白可能 | 作成日時:2019年9月11日 0時