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｢待ってください。赤井 秀一の抹殺というのは一体？｣
シャンディガフについて行こうと歩き始めたジンに問い掛けた
｢赤井 秀一は生きている。シャンディガフからの情報だ。間違いは無い｣
｢何故、言い切れるんですか？｣
｢シャンディガフはFBIに潜入していたこちら側の人間だからだ｣
そう言ったジンはシャンディガフの後を追った
｢･･･Aさんは行かないんですか？｣
作戦会議を後ろの方で聞いていたAさんに訊いた
｢シャンディが提案したって言うゲーム。俺が提案したんだよ。だから、何も心配は要らない｣
｢そう言う割りには不機嫌そうですね｣
ジンの歩いて行った先を睨むように見ていた彼は心配は要らないと言えるような雰囲気では無かった
｢気に入らないんだよ｣
｢何がですか？｣
｢シャンディが他人に命を掛けるなんて｣
どうやら、今回の作戦は計算上、上手く行くようにはなっているものの、それはシャンディガフが怪我をする前提の作戦だった
それが気に食わないらしく、Aさんはずっとイライラした様子だった
｢･･･シャンディの所に行って来る｣
｢ジンに怒られるのでは？｣
｢シャンディを殴って良いのは俺だけだ｣
｢え･･･？｣
彼は何も答えず、歩いて行く
そして、後にシャンディガフはFBIに再潜入したという話があったのだが、シャンディガフから組織に情報も連絡も来なかった
ただ、シャンディガフに命令が下った
『バーボン、キール、江戸コナン、赤井秀一を殺せ』
とだけ
｢貴方もやはり敵になるんですね｣
僕達を運んでいる最中の彼が運転する車の中でAさんに話し掛けた
｢そりゃあね。俺は組織の人間だ｣
｢コナンくんまで巻き込むとは、酷い人だ｣
同じ車の中にはコナンくんもいた。キールの姿もあった
｢それは組織の人に言ってくれる？まぁただ、一つだけチャンスをあげよう｣
｢チャンス？｣
｢俺の為に働いてくれるなら、コナンくんもキールもバーボンの命も助けてあげる｣
訊くとAさんは人当たりの良い笑みを浮かべて言う
｢･･･何をすれば良いんですか？｣
｢簡単だ。抵抗せず、何もせず、このままいてくれれば良い｣
もっと嫌な事を頼まれるかと思っていたから言われた事が意外だった
｢このまま、ですか？｣
｢その通り。何もしなければ、俺は何もしない。そして、バーボンにとっても良い結果になる｣
｢僕にとっても･･･？｣
Aさんは答えず、笑っただけだった
僕達はビルの屋上に連れて行かれて、Aさんはシャンディガフと合流した
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作者名：空白可能
| 作成日時：2019年9月11日 0時
