犬男子 (ページ10)

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｢スコール、おいで｣

自宅に帰り、ソファに乗せたスコールを膝上に呼ぶ

素直に来てくれる

俺を見上げて首を傾げる姿がとても可愛く見えた

そっと首元に買った首輪を付けてみた

暴れないが少し慣れないのか不快には思っているらしい

表情が少し不機嫌だ。多分

でもそれでも無理に外そうとはしなかった

それだけでも嬉しくて頭を撫でたやった

そうすればスコールは嬉しそうに尻尾を振った

｢大きくなったらどんな姿になるんだろうな｣

そんな思いが芽生える

スコールを抱き上げて、掲げて見上げる

｢ワフ？｣

｢何でも無いよ｣

クスリと笑って、スコールとキスをした

｢お風呂入って、寝るか｣

スコールを抱いたまま立ち上がり、風呂場に向かった

スコールを下ろして、自分の服を脱ぎ、風呂場の扉を開けるとスコールは中に入った

｢ほら、洗ってやるから｣

｢ワン!!｣

元気よく返事をしてくれるスコールを綺麗にして、自分も洗う

体を拭いて、寝る準備をした

｢スコール、寝るよ｣

ベッドの上で暴れまわるスコールにそう言った

スコールはピタリと動きを止める

｢おいで｣

ベッドに入り、片手で布団を持ち上げて言うと、スコールはズズズと寄って来て、俺の隣で丸くなり眠りについた

｢おやすみ｣

布団を戻して自分も眠りについた