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「いらっしゃっいませー」

少しやる気の無い声に迎え入れられて、店内を探索する

ドックフードをジーっと眺めて考えた

どれが良いんだろう?


「何をお探しですか?」


悩んでいるといつの間にか隣に店員さんがいた


「あ、えと、この子に何を食べさせたら良いのかな、と探してまして・・・」

「生後、何ヵ月でしょうか?」

「・・・分からない、です。昨日拾って」


そう言うと、店員さんは「少々お待ち下さい」と店の奥に消えて行った

少し待っていると別の店員さんがやって来た


「こんにちは。その品種でその大きさならば、こちらのものが良いですね。それで、」


やって来た店員さんは先程の店員さんよりも犬に詳しいらしく色々教えてくれた

色々な物を勧めてくれた

そして飼うのならば、病院に行くべきだという事

名前を付けてあげるという事


「名前、って言ってもなぁ・・・」


お皿に入るドックフードをカリカリと食べる子犬の頭をそっと撫でるとそれを気にせずに食べ続けていた

お腹が減っていたのだろう

何日食べて無いのかも分からない

明日も半休を取ろう。病院に行って色々検査してもらう必要があるようで、飼うと決めたのだから仕方がない


ゲージも一応飼った事だし、一緒に連れて行っても大丈夫だろうか?

連れて行くしかないのだから連れて行くのだが、少し心配だった

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作者名:空白可能 | 作成日時:2017年5月26日 18時

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