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「スコール!!」


スコールは公園内で倒れていた

人の姿で。服は着ているもの濡れて寒そうだ

そんなスコールを抱き起こした


「しっかりしろ、何で、こんな・・・っ」


抱き起こしたスコールに訊くと、うっすらと目を開いて弱く笑った

そして小さな声で言った


「ず、っとまって、たんだよ・・・ねぇ、えらい・・・?ほめて、?」


ずっと待っていた。それは僕が全ての元凶だと指す言葉だった

なんだろう、目の前がぼやけて見えない

僕は弱りきったスコールを抱き締めた


「ごめん、ごめんねっ・・・もう待たなくて良いから、君は偉いよ、とっても・・・だから、僕と帰ろう」

「・・・わん」


消え入りそうな声で言ったスコールを抱き上げた

スコールは人の姿から犬の姿となり、動物病院に連れて行けるようになり、応急処置として点滴を受けた

その後も何度か点滴を受けた

そしてスコールは自宅療養となった


「降谷さん。例の事についての調べです」

「ああ、ありがとう」


風見が家にやって来て渡してくれた資料に目を通した

スコールが完全に元気になるまでは、休暇を取っていた


資料に目を通し、目を見開いた


『人体実験の結果』

『産まれたばかりの赤子に遺伝子実験を施した結果、人と狼との間の子が新たに誕生。魔狼フェンリルと鉄の森の女巨人との間の子という意味を込めて、A・スコールと名付ける』


渡された資料には確かにそう書かれていた

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作者名:空白可能 | 作成日時:2017年5月26日 18時

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