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「お皿は、どうしようか」


人に犬と同じものであげるのは少し抵抗があった

でも中身は変わらずだから箸も何も使えないだろう


下ろしたスコールらしい男の子を見ると、欠伸をしながら犬のように足で首を掻いていた

犬なんだけどさ


仕方ないな。自分の手にスコールのご飯を乗せた


「スコール」

「う?ワフッ」


呼んでご飯の乗った手を見せると、尻尾を振った

でも食べはしない。僕の顔を見つめて、じっと待っている


「よし、食べて良いよ」


そう言うと、カリカリと食べ始めた

変な気分になる


「美味しい?」

「ワン」


訊くと、スコールは笑顔で返してくれた

その口元にはご飯のカスがついていた

それを指ですくい、スコールに渡す

スコールは指ごとカプリと食べた


暫くしてもスコールは指を放さず、しゃぶっていた


「どうした?」


いつまでも放してくれないのはちょっとあれだったので指を引き抜いた

代わりにタオルを渡すと噛み始めた


ブンブンと振ってみたりしている

可愛いのだが、害はないのだろうか?


スコールは話したり出来ないのだろうか?

話せたら少しでも気持ちを理解出来るのに


「スコール、おいで。出掛けるよ」


スコールはそれに応え、顔を上げてこちらに歩いて来ようとするが二足歩行ではないので違和感がある


「スコール、お手」


僕は両手をスコールの前に差し出した

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作者名:空白可能 | 作成日時:2017年5月26日 18時

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