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次の日には、令状を持って、彼女の家に向かう事が出来た。しかし、訪れた彼女の家のインターホンを押したが、誰かが玄関に来る様子も、返事は無かった


「・・・鍵は開いているみたいです。入りますか?」
「ああ」
「では、」


ドアを開けてもらい、中に入った。家内は物凄く静まり返っていた


「二人一組で捜索してくれ。くれぐれも気を付けろ。相手はプロだ」
「分かりました」
「風見、行くぞ」
「はい」


風見と共に彼を探しに向かう。一度、歩いた場所なので、彼の拘束されている部屋までは、すぐに辿り着ける


「・・・開かない?」


鳥灯さんのいる部屋に繋がる扉の前まで来たのだが、扉が開かない。それは鍵を掛けているような手応えでは無かった。どちらかと言えば、扉の向こうから、押さえ付けられているような感じだ


「風見、下がっていろ」
「は、はい!!」


嫌な予感がして、扉に銃口を向けて、数発撃ち込んだ。扉に出来た穴から、暖かい空気が流れて来る。少し待ち、扉に勢いよく肩をぶつけた。風見にも手伝ってもらい、扉を破る事に成功した

そして、扉を開けた瞬間、何かが宙を舞った


「紙吹雪・・・?」


手の平に落ちたものを見ると、手の平よ小さな四角に切られた紙切れだった。そんな事より、と室内を見渡せば、すぐに違和感はあった

彼の繋がれていたベッドに何かがある。急いで近付き、それを見下ろした


「鳥灯、さん・・・?」


ベッドの上には、鳥灯さんが眠っていた。お腹の上で手を組み、沢山の白いバラの花に囲まれて、彼は眠っていたのだ


「降谷さん!!これを!!」


風見が室内で何かを見付けたらしく、それを見る。それは七輪だった。そこには練炭もあり、この部屋には、一酸化炭素が充満している事になる。しかし、部屋の広さもあって、充満はしていないのか、息苦しくは感じなかった


「風見、後は任せたぞ!!僕は病院に向かう!!」


充満はしてないとは言えど、危険な事には変わりは無い。鳥灯さんに触れて、生存の確認をする。彼の体は部屋が暑いせいもあって、温かく感じた

命に別状が無ければ良いのだが。そう思いながら、事前に来てもらっていた救急車に、彼を乗せて、病院に向かった


「彼はの様子は、」
「命を落とすような事はありませんが、一酸化炭素となると、何とも言えません」
「そう、ですか・・・」
「今は目覚めるのを待ちましょう」


医者にそう言われ、彼の病室で、風見の連絡が来るのを待った

ベッドで眠る彼を見ると、彼女の家で見た彼の姿を思い出す。白いバラに囲まれて眠る彼の姿は、形容しがたい程に綺麗だった

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作者名:空白可能 | 作成日時:2021年4月7日 0時

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