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「ただいまです」
「大丈夫でしたか?」
「大丈夫ですよ。これで俺も、仲良く犯罪者の仲間入りって訳ですね」


以前はどうとでも言えるような事だったが、今回は彼が見ているので、言い逃れは出来ない


「そうですね。その時は、僕が必ず」
「お願いします」
「・・・ええ」


将来の事が決まってしまい、少し残念になってしまうが、捕まるまでは、自由に生きようと思った


「その前に、死なないでくださいよ。バーボンさん」
「分かってますよ。僕は、まだ死にません」
「それが聞けて、安心しました。帰りましょう」


そう言うと、バーボンさんは頷いた。無事に仕事を終えて、組織に戻った


「おい、モヒート」
「はい?」


戻って来た組織内を歩いていると、ジンさんに呼び止められて、声のした方に体を向ける


「お楽しみだったか?」
「そこそこです。相手が下手だったので」


ジンさんが笑って訊いて来たので、自分も笑って返した


「それは残念だ。俺の部屋に来い」
「もう少しマシな誘い方は無いんですか?ま、ジンさんらしいですけど。それじゃあ、バーボンさん、また今度」


バーボンさんと、このまま一緒に帰ろうと思っていたのだが、そうもいかないらしいので、彼とは組織内で別れた


「・・・もっと優しくしてくださいよ。一応、子どもなので」


ベッドに放り投げられて、体を起こしながら文句を言う


「知らねぇな」
「いっ」


上に乗って来たジンさんは、お構いなしに首を噛んで来る。別に構わないのだが、血が出る程に強く噛むのは、やめてもらいたい

そんな事を思いながら、送ってもらった学校に入った


「あ、おはよう。霧花くん」
「おはよう、江戸川くん」
「ど、どうしたの?その首のやつ・・・」


教室に入れば、江戸川くんが引き気味で訊いて来る


「狂暴な犬に噛まれたってところかな」
「大丈夫なの?」
「血が出たぐらいだよ」
「そんなに強く噛まれたの!!?」


驚いている江戸川くんだが、犬に噛まれたぐらいで大袈裟すぎる。今まで江戸川くんが体験して来た事に比べれば、特に問題は無いはずだ


「病院は行った?」
「行ってないけど、大丈夫だよ。さて、宿題宿題っと・・・」


休みの内に、片付けておくべき宿題を終わらせていなかったので、ランドセルから取り出して、宿題に取り組む


「あー、またアイツ、学校で宿題やってるー」
「わりー、先生に言い付けてやろーぜー」


そんなくだらない声が聞こえるが、気にせず、宿題を進めて、無事に終わらせる。その後、俺が学校で宿題をしていた事を先生に、本当に告げ口された

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作者名:空白可能 | 作成日時:2020年11月11日 21時

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