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「協力者になる気は無いか?」
「そうすれば、安全な暮らしは約束されませんからね」


最前線で任務を遂行する零さん達よりも、実害は少ないだろうけど、協力者と言えども、危険は伴う


「それを伝えようと思った矢先に君がいなくなっていたんだ」
「それは申し訳ない事をしました」
「全くだ。本当にAは目が離せないな」
「危なっかしい存在の方が愛しいでしょ?」


そう言うと、ペチンと頬を思いきりと挟まれた


「にゃにするんれすか」
「触り心地の良い頬だな」
「むー・・・」


むにむにと頬を揉まれているのだが、振り払う事も出来ないので、少しの間、そのまま揉まれ続ける事になった


「ん、」


暫くして、満足したのか、キスをされる。そのまま押し倒されて、深く口付けられる


「・・・ちょっと、しつこいです」


そう言い、零さんの肩を押して、距離を離した


「僕とは嫌か?」
「どういう意味ですか?」
「風見から報告は受けている」
「・・・複数の人と体の関係を持つのは苦手なんです」


浮気をしているような感覚に陥ってしまうので、なるべくならしたくは無い事なので、零さんとは止めておきたい


「なら風見も呼ぶか?」
「そういう問題では無いような気もしますが?」
「この際、ハッキリさせておいた方が良いだろう?」


何をハッキリさせるのかは分からないが、零さんは裕也さんの事を家に呼びつけて、俺は裕也さんが来る間に風呂にでも入って来るように言われた

お風呂に入りながら、考えた。この後の事を考えると、色々準備はしておいた方が良さそうだ


「A、風見が来たぞ」
「今行きます」


風呂の扉の向こうから聞こえた声に返事をして、風呂場から出た


「お待たせしました・・・って、裕也さん?」


リビングに着いた途端に裕也さんが抱き締めて来る


「無事で良かった・・・」
「心配してくれたんですか?ありがとうございます」


抱き締めてくれている裕也さんにお礼を言った


「降谷さんに話は聞いた。すまない。俺が勝手な事を言ったばかりに」


少し離れた裕也さんは謝った


「いいえ、裕也さんが俺の事を心配して言ってくれたのは分かってますから、大丈夫ですよ」


そう言ったけれど、裕也さんは納得のいかない表情をする


「二人共、話の途中で悪いが、風見を呼んだ理由を話さないか?」
「す、すみません。降谷さん。自分は、どうして呼ばれたのですか?」


俺から離れた裕也さんが零さんに問い掛けた


「理由は簡単だ。Aとの関係をハッキリさせる為だ」


零さんはこちらを一瞬だけ見て、裕也さんに言った

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作者名:空白可能 | 作成日時:2019年12月24日 20時

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