検索窓
今日:2 hit、昨日:36 hit、合計:241,787 hit

32 ページ34

「勝手に入ったのか!!?」
「いいえ?近所の方から、貴方の家が騒がしいと苦情が寄せられまして、調べてみた結果です」


何か問題でも?と訊けば男は黙った

男の家はアパートの為、大家さんに警察だと名乗れば勝手に入らせてもらえる事は分かっているからこそだろう


「さて、言い逃れは出来ませんよ?認めますか?」
「・・・認めれば、良いんだろ!!」
「無駄な抵抗は止めてください」


ガタンと椅子を倒しながら立ち上がった男は俺の額に隠し持っていた銃を向けた。それに呆れつつも、男にそう言った


「うるせぇッ!!俺はお前ら警察のせいで・・・!!」
「貴方が我々警察になんの恨みがあるかは知りませんが、無駄な抵抗は止めてください」
「ただでは捕まらねぇぞ。俺は」
「二度、私は言いましたよ。それに従わなかったのは貴方です」


そう言って、男を見上げ、調書を書いてペンを持っていない左手で、男の向けている銃を握った

銃を捻り上げて、男の手から放した


「接近戦では銃よりこっち方が速い事を覚えておいた方が良い」
「くそッ!!」
「それ以上抵抗すれば、私は迷わず、貴方の制圧に掛かりますが、どうしますか?」


男を見上げたまま問い掛けると、俺を見下ろしながらゴクリと息を飲んだ


「良い判断です」
「いつか殺してやるからな・・・」
「出来たら良いですね」


そう言いながら、調書の紙を埋めて行く


「聴取は終わりです。お疲れ様でした」


取調室を出る時に男の大きな舌打ちが聞こえたが、無視をして、同僚に調書を頼み、いるかどうか分からないが、風見さんに報告しに行った


「あ、いたいた」
「薫衣。聴取はどうだった」
「二人共、黒です。ただ、風見さんを狙った方は脅されて仕方なくだったようです。なので、判断は風見さんに任せます」


狙われたのは風見さんなので、判断は任せておいた

風見さんには自分に出来る事はこれだけだと話し、今日中に終わらせなければいけない事を終わらせようと自分のデスクに向かった

勿論、終わらなかった

風見さんの命を狙われた事件から数日が経って、自分一人で行動する事が多くなっていた。外での仕事はすぐに終わってしまうので、デスクワークが嫌いな俺にとって苦痛だ

夏休みの宿題は後回しにして、遊ぶタイプの人間には難しい事だ

外をブラブラ歩いているとどこからか悲鳴が聞こえた

無視する事も出来ないので、急いでそこに向かった。そこは店だったようで、店内から悲鳴が聞こえたらしい


「はーい。警察ですー。通してくださーい」


警察手帳を見せながら、 店に入った

33→←31



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
287人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年11月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。