降谷零にお見合い命令が出ました (ページ20)

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｢じゃあ、貴方は私との見合いを取り消すのね？｣

｢俺は、赤井が良いんです｣

涙が溢れて仕方無い。だけどはっきりと彼女に言った

すると彼女は溜め息を一つついた

俺は彼女が怖くて俯いた

コツコツと鳴るヒールの音

それは遠ざかって行く

｢赤井、これ貴方にあげるわ｣

そう聞こえて顔を上げた

彼女は扉の前にいて俺と赤井に背を向けて立っていた

そして赤井に何かを投げた

それをキャッチする赤井

｢それ私には少し大きくてね｣

それだけ言って彼女は歩き始めた

｢待て、君は一体･･･｣

赤井の問い掛けに彼女は振り返り、口元に指を当てて笑い言った

｢A secret makes a woman woman.女は秘密を着飾って美しくなるの。じゃあね、お幸せに｣

片手を振り、彼女は去って行った