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「どうしました。貴方が連絡を寄越すなんて珍しい」



アメリカに帰ったアイツからの連絡はこれが初めてだった



まぁ、自分から連絡する事も無かったのだが



「君が見合いをするという話を聞いてな」


「・・・新一くんですね?ええ、その通りです。しましたよ」



するんじゃなくて、したんだ



だからもう後戻りは出来ない



「した、のか・・・、相手は?」


「何故貴方に教えなくてはならないのです?用件はそれだけですか?切りますね」


「まっ」



待てと言おうとしたのを無視して通話を切った



はぁ、と一つ溜め息が出た



「終わった?」


「はい。すみません、すぐ食べます」


「急がなくて良いよ、待ってるから」



彼女は確かに優しい



優しいし、気も遣える良い人だ



でも何かが違うんだ。俺の求めているものとは何かが違う



彼女には何かが足りない、彼女では補えない何かがあった

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作成日時:2017年4月23日 21時

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