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「Aさんはもう?」


「うん、もう食べたよ。お風呂沸かしておくから、ゆっくり食べてね」


「・・・はい、ありがとうございます」



そう言うと、Aさんは笑っていたリビングを出て行った



一人になったリビング



静かなリビングに小さく響いた音



自分の携帯の音だ。でも今は食事中



出るのは止めておこう



「携帯、出なくて良いの?」


「今はご飯食べてますからね」



Aさんが戻って来ても携帯は鳴っていた



「うーん、気になるなから出てくれないかな?」


「・・・すみません」



恐らく、気を遣ってくれた彼女に言われて、携帯を手に取り電話に出た



「はい、降谷です」


「あ、降谷くんか?」



聞こえたのは今一番聞きたくて、一番聞きたくない声だった



「赤井・・・」



ずっと携帯を鳴らしていたのは赤井だった



何で画面も見ずに電話に出たのだろう、と後悔した

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作成日時:2017年4月23日 21時

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