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144話 ページ15

私には少し前から監視が付いてる



と言ってもバーボンとお姉様が多いみたいだけど



「あ、バーボン」


「あ、モヒート」



組織内でばったり会う彼



「最近、どうですか」


「どうとは?」



バーボンが少し不安そうに聞いてくるが



何のことだか分からないという感じを出す



「気付いているんでしょう?僕たちが貴女を監視していること」


「・・・ええ。バーボン」



声のトーンを低くして名前を呼ぶ



「っ・・・はい」


「私が殺される時はバーボンが殺してね」



そう言うと泣きそうな顔をする



私はバーボンを残し足早に立ち去った



「なん、で・・・っ」



そんな声を聞きながら



――安室side――



「なん、で・・・っ」



そう言った声は彼に届かなかった



『私が殺される時はバーボンが殺してね』



なんで否定してくれないだ



どこにも所属していない



そう言ってくれれば安心出来るのに



拭えない不安



それはいつか拭えるだろうか



また何にも怯えず笑って過ごせる日が来るだろうか

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作成日時:2017年1月8日 23時

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