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44話 安室side ページ46

「ところで、どうしたんですか?安室さん。そんな所に隠れて」



バレていたようだ



僕は角から出てくると同時に



「安室ではありません。ここでは、バーボン、そう呼んで下さい」



そう言うと彼女は胸に手をあて



「バーボンさんですね。モヒートです」



と言った



「モ、ヒート」



僕は彼女のコードネームを復唱した。すると



「ふふ、やーっと呼んでくれた。私の名前」



コードネームだけど、と言い



僕の頬に触れる



そう言えば僕は彼のことを名前で呼んだことがなかった



いつも、貴女呼びだった気がする



「って、いつまで触ってるんですかっ」



僕は彼女・・・、モヒートの手を退けた



「これで今日から私もバーボンさんに名前で呼んでもらえるんですね」



ニコリと笑った彼女はとても綺麗だった



「う、うるさいですよ。モヒート・・・」


「ん?聞こえないですよぉ?」



嘘だ、絶対聞こえているはずだ



彼女はニコニコしながら言っている



「バーボンさん、聞いてますか?・・・バーボン」

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作成日時:2016年12月28日 11時

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