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18話 安室side ページ20
「美味しいですね、これ」
ちゃんとズボンを履いて上着を着て、僕が持ってきたシチューを食べるのは彼女なりの配慮だろうか
「そうですか?」
「安室さんいいお婿さんになりますよ」
「はい?」
「冗談ですよ」
ケタケタと笑う彼女にまた心を奪われた
しかし、彼女の言葉で現実に戻り
彼女に言った
『放火の事件について』
彼女は目を少し光らせた
でも直ぐにその事か、と言った
「教えてくれるんですか?」
「教えてもいいですけど・・・等価交換ですよ?」
等価交換、そう言った時に彼女の色白な手が僕の手に伸びていた
「ね・・・?」
手を握った彼女を見ると妖しく笑っていた
「・・・仕方ない、ですね」
「じゃあ、教えてあげます」
パッと手を離した彼女に残念な気持ちを覚えつつ耳を傾けた
「あの放火、私がやったんですよ」
そう愉しそうに言った
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作成日時:2016年12月28日 11時