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ゆっくりと離れるクラシック



「ライ、ううん・・・赤井秀一、俺は君が好きだ」


「・・・クラシック?」


「だけど俺は君の傍にはいれない。だから、さよなら」



俺を見つめて、優しく笑ったクラシック



そして消えて行く



「待ってくれっ、俺だって、Aの事・・・!!」


「君にはもっと相応しい人がいるから、じゃあね」



そう言って消えて行った。俺の伸ばした手は空を裂いた



その後の記憶は無い



目が覚めた時、目の前には明美がいた



降谷くんもいた。スコッチもいた



皆俺を心配そうに見つめていた



「起きた?良かったぁ、倒れてたんだよ、大丈夫?」



明美が笑って訊いて来た



それに頷いて返した



その後、俺は明美と再び付き合う事になった



何かが抜けた記憶



初めて重ねた明美の体の腹部には、銃創があった



抜け落ちてなんかいない。俺はAの事を忘れたりなんかしない



救ってくれた命を繋ぎ止める為に、俺は生きている



――



end

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作成日時:2016年12月13日 20時

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