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｢えーっと、確かこの辺に･･･ああ、そうだ。君、自宅とかあるの？｣
薬品等が入っている棚を物色しながら訊いて来る
｢あるにはあるが･･･それが、どうかしたのか？｣
｢いや、無ければここで寝泊まりしてね、って言おうと思って･･･もしかして一人暮らし？｣
｢そうだが｣
そう答えると、棚を物色するのを止めて、顎に手をやり少し生えている髭を弄りながら考え込んでいた
よく見たら結構胡散臭い人だ
ヤブ医者臭がする
｢じゃあ、今日から君はここで安静にすること。はい、これ決定事項｣
｢･･･は｣
俺が間抜けな声を出した時には既に、棚の物色に戻っていた
｢あった、これだこれだ。風邪に効くやつ｣
戻って来てイスに座った
｢これ、書いて。無理だったら俺が書くけど｣
そう言ってバインダーに挟まれた紙とペンを渡された
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作成日時：2016年12月13日 20時
