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「はい、お口開けて」



準備を終えて、イスごと近付いて来て言ったので、それに小さく口を開けた



「うーん。はい、いいよ。他に症状は?発熱とか鼻水とか」


「他には、特に無い。熱は、分からない」


「熱、計って無いの?」



それに頷くとまた後ろを向いて、引き出しを開けて何かを取ってこちらを向いた



「はい、これ、体温計ね。脇の下で計るやつ」



そう言って手渡されたので、それを脇の下に入れた



暫く無言で待っていると、小さく電子音がした



「ん、取っていいよ」



体温計を抜き取ると、自分が温度を見る前に取られてしまう



「うん、風邪だね。風邪薬いる?寝るのが一番いいんだけど」


「・・・どうするのが一番いいんだ?」


「まぁそうなるわな。えーっと、風邪の引き始めだと思うから、葛根湯呑んで寝るかな」



訊くと立ち上がりながらそう言った

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作成日時:2016年12月13日 20時

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