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扉を開けた先に見えたのは、背凭れのあるイスに座って背を向けている人
「で、俺に何か用かな」
その人はこちらを振り返りもしないまま、俺に問い掛けた
「あ、えと・・・」
「ふむ。その返事の仕方じゃ、俺に、じゃなくて医療班に用事だね」
回転式のイスだったらしく、クルリと回りこちらを初めて向いたその人
その人は曇り眼鏡で目は見えないが口元は薄く笑っていて、口からは何か細い棒が出ていた
「あのさ、何でもいいけど、ここ禁煙だからね」
はい、と出された灰皿
「・・・すまない」
出された灰皿に届く位置まで歩いて行き、それにくわえていた煙草を押さえ付けた
「ま、そこに座りなよ。どうしたのかな?」
その人の前にある丸イスに座ると再度問い掛けられる
「風邪を、引いたみたいなんだが」
「みたいって何よ。はいはい、診ます診ます」
そう言って、その人は後ろを向いて何か準備を始めた
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作成日時:2016年12月13日 20時