検索窓
今日:15 hit、昨日:6 hit、合計:155,123 hit

16 バーボンside ページ17

暫く医務室の扉の隣で壁に凭れて待っていた



すると、医務室からスコッチが出て来た



スコッチは真剣な顔で医務室の中にいるクラシックに、頭を下げてから扉を閉めた



「待たせたな」


「別に良いけど・・・何の話だったんだ?」


「いや、俺もちょっと左手首やってたのが、バレちまったみたいでな」



ははは、と笑って手首の包帯をみせてくれた



なるほど、手当ての分に時間が掛かったのか



それでもどこか納得出来ない自分がいた



だけどそれは胸の奥に押し込んだ



「後、診断書、書いてた」


「診断書?」


「何か書かすの忘れてたみたいでさ」


「そっか、悪いな」



気にすんな、と笑ったスコッチ



それにつられて自分も笑った



そんな他愛ない事すら出来なくなるまで、そう遠くなかった

17→←15 バーボンside



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2016年12月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。