隣の無気力さん【男主】 (ページ14)

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憂鬱な気分が昨日の夜から晴れない

どうしてだろうか

あの人はただ単に隣に引っ越して来ただけ

僕とあの人はただの隣人という間柄

それ以上でもそれ以下でも無い

僕は食べ終えた朝食の片付けをしながら、溜め息を吐いた

そして携帯を取りに行く

今度は電源が点いた

ホームまで立ち上がり、お知らせが来る

『メールを受信しました』

そのお知らせは見たくなかった

仕方無くそれに従い、受信ボックスを見た

『孤月Aさん』

何時に受信されたかが表記されており、それを見ると僕が送ってから五分ほどだった

孤月さんにしては早い

恐る恐るそれをタップして内容を確認した

『だから、女は嫌いですって』

そして孤月さんにしては長い文だった

でもそんな事どうでも良い

『嘘つかなくて良いですよ。昨日の夜、見ましたから』

送信ボタンを押した