検索窓
今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:133,693 hit

50 secret side ページ21

「おーい、こっちだぞー」


「お父さん!!」



私と繋いでいた手をするりと放し、走って行く子供の姿を笑って見つめる



子供は父、私の夫に勢いよく抱きついていた



二人共、顔を見合わせて無邪気に笑っていた



その写真を撮る



そしてメールを打つ



『零は元気だよ』



先程撮った写真を付けて、送信した



するとすぐに返信が返って来る



その内容を確認する



文章を読んでクスリと笑う



『勿論』



と返事を書いて再び送信する



「お母さーん!!」


「Aー!!」



呼ばれて顔を上げる



二人は手を繋ぎ、同じように手を振っていた



「今行くよ」



私は携帯をポケットにしまい、小走りで二人のもとに向かい子供と手を繋ぐ



反対の手を夫が握っている



「さ、行こうか」


「おー!!」


「そうだな」



私達は、歩き出した



兄さん



兄さんの分まで、零を幸せにするからね



見守ってて



――



end

この小説の続きへ→←49 last



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
194人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空白可能 | 作成日時:2016年11月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。