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「零、起きてるんでしょ。ずっと我慢してたんでしょ」



上から降ってくる言葉に、反応するように涙が流れた



優しく撫でてくれる。その行為がまた涙を誘う



そっか、アイツは僕が、僕のせいで



全てを理解した時、自分は守られていたんだと気付いた



涙が溢れて仕方無い



「・・・泣きなさい」



先程とは違う言葉を掛けられる



泣かないで、ではなくて、泣きなさい



「私がちゃんと守ってあげるから」



守らなくていい



守らなくていいから、俺の傍から消えないで



言いたいのに声が出なくて



だけど



「私は、いなくならないよ」



僕の愛しい人は分かってくれていて



僕を包み込んでくれる



僕は暫く泣いていた



涙が枯れるまで、Aさんは俺を抱き締めていた

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作者名:空白可能 | 作成日時:2016年11月10日 20時

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