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「スタンレー!!」


「あ、バーボンだ」



案外元気そうなスタンレーではなくAさんの姿に安心する



「お邪魔のようだな。俺は帰ろう」


「そうして下さい」



中にいた赤井を追い出す



「またねー、赤井」


「ああ」



赤井が出て行き二人きりになる



少しの沈黙が訪れる。それを破ったのは、Aさんだった



「零、大丈夫だった?」



にこりと笑ってAさんは言う



どうしようもなくそれが、何故か、嫌で仕方無くて



でもそれにとても安心する自分がいる



「零。泣かないでよ・・・おいで」



体を起こしたAさんが手招きをする



それに誘われるままにベッドに座り、Aさんを抱き締めた



Aさんの胸元に顔を埋めると、トクントクンと心音が聴こえる



「ちゃんと私は生きてるから」


「・・・は、い」



頭を撫でながら言われる



温かいAさんの体温、気が付けば、僕は眠りに落ちていた

46 赤井side→←44 赤井side



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作者名:空白可能 | 作成日時:2016年11月10日 20時

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