検索窓
今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:83,211 hit

28 ページ30

真っ暗な部屋のベッドで膝を抱えて座る



ここは俺の家じゃない。組織内で配付された部屋



あの家にいても辛いだけだから



お嬢、怒ってた



俺の事、嫌いになっちゃった



居場所が無くなった



「ラグーン?入りますよ?」



扉を叩く音と共に聞こえた言葉なんて通り過ぎた



扉の開く音が聞こえる



「ラグー・・・ン?」



部屋に入ったバーボンは驚いたようで、言葉が小さくなっていった



「ラグーン、一体どうしたんです」



こちらに歩み寄り、ベッドの端に座り訊いて来た



それに答える事は無い



「・・・ちゃんと寝てますか?」



首を小さく振って答える



「ご飯は?」



再び首を横に振る



だって要らないから



食べようとしても喉を通らないから



俺は日に日に衰弱していった

29 赤井side→←27



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2016年10月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。