右腕の右腕【男主】 (ページ3)

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｢ラグーン｣

｢はぁーい。何でしょーか、キュラソー嬢様｣

前を歩くお嬢に呼ばれたので返事をする

｢仕事の話よ｣

｢了解です｣

仕事の話。そう言われても俺はお嬢をお見送りしたり迎えに行くだけ

特に仕事を手伝ったりはしない

そんな奴が右腕と称されているので、俺に反感を持つ者も多い

時々喧嘩を売られたりもする

それは全てジンやベルモット、ウォッカやキャンティ、コルンが始末する

上からの命令だそうだ

怖い怖い

｢今日はどこまで行きますか？お嬢｣

｢そうね、このビルかしら｣

と見せられた携帯に写るビルを見る

｢良いかしら？｣

｢お嬢の御心のままに｣

俺はキュラソー嬢様に忠実に生きている

それ以外は取るに足らない物事

｢じゃあ、行きましょ｣

｢御意｣

お嬢が歩き出し、その後を歩いた