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柄にも無く走り回る



お嬢の命を助ける為に。急げ



「ぐぅっ」



落ちて行くお嬢に手を伸ばし掴み、抱き締めた



水に入れば熱で探られる事は無いだろう



腹が痛いのは、気のせいだ



暫く隠れて、勢いよく飛び出すと観覧車が動いていた



「お嬢はここで・・・っ」



俺が止める前にお嬢は走り出していた



世話の焼けるお嬢様だ



それを追い掛けて建設現場に着いた



「キュラソー嬢様、行きましょう」


「貴方は、」


「運命を共にしますよ」


「・・・ありがとう」



お嬢と共にクレーン車に乗り込み、建設現場を飛び出した



ガンッと観覧車にクレーン車をぶつける



「止まれぇぇえっ!!」



お嬢、変わったな



これほどにも変えられるなんて、あの子達はすごいよ



「お嬢、愛してます。さようなら」



お嬢をクレーン車から突き落とした



「お嬢、必ず迎えに行きます。だから、俺の家で待ってて下さいね」



お嬢は頷いて走った。俺はどうなっただろうか

11 安室side→←9



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作成日時:2016年10月27日 22時

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