大きくなる炎 ページ17
♔ ♔ ♔
「身バレしたら面倒なんで今後あんな行動しないで下さいよ?」
「はいはーい。あー見て見て!まぁるの耳カチューシャと帽子売ってる!」
女子高生かよ。言った傍から、目ざとくまぁるちゃんグッズを発見してショップに駆け寄る彼。なんか嫌な予感しかしないんですけど!
「帽子の方、後ろに尻尾もついとうやん!どっちにする?」
「どっちも遠慮します!」
こんなの可愛い10代や20代のパリピ女子がすれば良いの。アラサー前の陰キャ女子がすることじゃない!頭に何か感触が。まさか――
「カチューシャは俺ハズいからなー。うん似合ってる!買ってくるから待っといて〜」
「勝手に決めないで下さい!あっ、ちょ!」
私の手は空振り、レジに向かってしまった。今日彼のペースに載せられっぱなしじゃん。でも・・・案外悪くないって思ってる自分もいて、恐ろしい。早まるな私、彼はアイドル。リアコや同担拒否が良く思わないに決まってる。しかも借金まみれなんだから、誰かと幸せに結ばれるなんて永遠にありえないんだから。そう自分に言い聞かせていると、急に視界が暗くなった。
「誰でしょう?」
「・・・月崎さん。目隠しされても声で分かるし、あなた以外私に話しかけるはずが・・・可愛い!」
彼の手の上には、まぁるちゃんのマスコットストラップが。紫のバラがいっぱいついた藤色のドレス可愛い〜!あ、しかも私のイニシャルの金色のチャームまで付いてる!何に付けようかすっかり夢中になっていると頭上から笑い声が聞こえた。
「・・・何がおかしいんですか?」
「大分素直になってきたなーって。辛気臭い顔しとったから、笑顔になって良かったわ。しかも初めて名前呼んでくれたし、名字やけど」
あ、私思わず・・・。かぁっと一気に顔に熱が集まった。こんなに素をさらけ出して恥ずかし。なんでこの人の前だと無防備になっちゃうんだろ――
「今日はありがとうございました。久々にここ来れたし、初めて夜のパレードも見れて。今後の演技の参考になりそうです」
「俺としては、プライベートでまたこういうのあったら嬉しいんやけど」
よくストレートに言えるな。まぁでも・・・
「今度は成り行きじゃなくて、月崎さんが行先決めて下さい」
「!良えよ、最っ高のデートプラン考える。だって『好きな女性』やからな?」
ドリランに来る前に私が言ったこと、覚えてたんだ。もうこの
162人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛月花(プロフ) - 昴流さん» コメントありがとうございます。こんな作風で良ければぜひぜひ他の作品や新作もお願いします! (2022年10月10日 23時) (レス) id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
昴流(プロフ) - 完結おめでとうございますー!そしてお疲れさまです!!更新楽しみにみさせて頂きました!他の作品も是非見させていただきます!! (2022年10月10日 18時) (レス) id: 519270a62c (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - 凛月花さん» はい。気長に待ってますね。 (2022年10月9日 20時) (レス) id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - 色々考えてみます! (2022年10月9日 20時) (レス) id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - アウラさん» いつもコメントありがとうございます。smskも近づいてきているし、久々にsnrさんオチ挑戦しようか迷ったり次の方向性が全く定まってない状態です() 今考えてるのは途中で頓挫する可能性もあるので、そう言って頂けるのなら両方するのもアリかも・・・体調に気をつけつ (2022年10月9日 20時) (レス) @page40 id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ