天変地異 ページ37
♧ ♧ ♧
うらたside
「うらたさん･･･抱っこ」
「今日はすごい甘えたさんでちゅね〜」
雰囲気酔いしたのか？夕ごはんと風呂を済ませ、布団の上に座り俺らはくつろいでいた。今夜はよく晴れていてせっかくだから電気を消しているから、外の月や星がよく見える。Aは俺にもたれかかるように座っていた。下戸の俺は無理だったけど、あいつらに好きなだけ酒を飲んでどんちゃん騒ぎしろと指示した。クソ野郎が自分のせいで殺されたことに後ろめたさを感じていたみたいだから忘れてほしくて。からかってみるとほんのりと赤かった頬はますます赤みを帯びた。Aもアルコールに強くないのかもしれない。
「俺の膝の上、来る？」
「行く！」
ご要望通り、俺の膝の上に座ったAを後ろから抱き締める。今日は色々あったからだろう、その瞼はとろんとまどろみかけている。
「我慢せずに寝なよ？」
「うらたさんが起きてるのに、私だけ寝たくない。もっとうらたさんとお喋りしたいのに･･･」
どれほど俺の理性を揺さぶっているか、きっと分かってないんだろうな。目に毒だ、悪いけどさっさと寝てもらおう。俺はこの村に伝わる童歌を歌い始めた。俺の声がそんなに心地良いのか、コクリコクリと居眠っては起きてを繰り返している。
「その歌やめて･･･」
「子守歌。ほらもうすぐ９時じゃん？良い子は寝ないとね」
そんな子供じゃないし、と膨れるAのほっぺを軽くつつきながら俺は歌うのをやめない。その内、スースーと規則正しい寝息が聞こえてきた。Aが傍にいるこの状態なら、本来の力を目一杯発揮できるかもしれねぇ。
「大地、雨風、疫病よ。神の怒りに呼応せよ」
これだけの自然をねじ曲げるのはかなり力を消費する。あと、あいつ殺しとかねぇと。俺は持てる力の全てを鏡に注ぎ込んだ。力を全部使い果たした俺は、Aを抱いたまま布団に倒れ込んだ。最後の力を振り絞って、白い首元に吸い付く。俺の物だという、赤い華。それに満足した俺は、そのまま気を失ったーー
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凛月花(プロフ) - Rioさん» コメントありがとうございます。期待に応えられるよう頑張るので、最後までよろしくお願いします！ (2022年11月17日 21時) (
レス) id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2022年11月17日 20時) (レス) @page50 id: 3c137712a9 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - 気の抜けた中華街を歩くコンクリきゃっっとさん» コメントありがとうございます！山村というかなり特殊設定てんこ盛りなので気に入って頂けてうれしいです！続編も頑張るので最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2022年11月16日 23時) (レス) @page5 id: c0eb9ea164 (このIDを非表示/違反報告)
気の抜けた中華街を歩くコンクリきゃっっと - コメント失礼します◎素敵な作品ありがとうございます！✨一気読みしました😋💚物語の設定や言葉の言い回しがとても惹かれました…🐱💚続編の方も読ませていただきます！◎◎ (2022年11月16日 23時) (レス) @page50 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - アウラさん» 誤字指摘ありがとうございます。今回は夢主ちゃんの体調を思ってですが内心は悶々としてるし、夢主ちゃんが勝手にsnrさんと料理してたらガチギレ案件だと思いますｗ (2022年10月8日 20時) (レス) @page36 id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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