初夜 ページ15
♧ ♧ ♧
センラさんに案内され、私は寝殿造の建物の一室の前までやってきた。センラさん曰く、中にいる人に会って欲しいらしい。きっと神様だから、すごく緊張する。正直、こうして神様のセンラさんの隣にいても良いのかどうかさえ怪しいのに。
「緊張せんで大丈夫やで、よぅ知っとう人やから。むしらはよ入らんかったらあっちから仕掛けてくるかもよ？」
知ってる人･･･？とにかく、神様を怒らせるのは良くない。失礼します、と一言声をかけてからそろりと襖を開けた。
「いらっしゃい。やっと来てくれたね」
うらたさん！いつものスーツも素敵だけど、菊が大きく描かれた緑色の着物と袴もよく似合っている。俺のところにおいで、と手招きされ、恐る恐る近寄るとぎゅうっと抱き締められた。突然の行為に困惑する私なんて他所に、まるでどこにも行かせないと言わんばかりにどんどん抱き締める腕の強さが増していく。
「ずっと会いたかった、何年もAが隣にいなくて寂しかった！夢を見ているんじゃないかってくらい、また会えて嬉しいよ」
「夢じゃないですから、うらたさん、苦しいです･･･！」
息が苦しいので、さすがにと思って申し立てるとうらたさんは離してくれた。でもその顔はとても寂しそうに私をじっと見つめている。目の前にいるのに、どうしてそんなに悲しそうな顔をするの？思わずこちらまでぎゅっと胸を締め付けられるほど、うらたさんは悲哀の感情で満ち溢れていた。
「うらたさん、か。まぁ良いや。何もかも一旦置いといて、深く繋がろっか。今の着物って脱がせにくいよねー」
ボタンに手が伸びたかと思えば、次々とうらたさんはボタンを外していく。脱がせにくいと言いつつ手慣れている。はだけそうなパジャマの前を右手で押さえ、なんとか下着が見えそうなのを阻止する。私が必死に押さえている間に、ボタンは1番下まで外されてしまった。
「ちょ、恥ずかしいです･･･！」
「感覚思い出したら恥ずかしくなんかないと思うよ。Aの体の奥の奥まで”俺に見せてよ”」
彼の綺麗な緑色の瞳がじっと見つめ、命令されればもう私は彼の思い通り。スルリと手を下ろしてしまった。抱き寄せられ、最初は触れるだけだったキスがどんどん深くなっていく。ファーストキスを彼氏じゃない男性に奪われたというのに、すごく嬉しくて。むしろ懐かしさまで感じる。私が気持ちよさに酔いしれている間に、彼はパジャマも下着も脱がしてしまった。快楽の一夜が今、始まるーー
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凛月花(プロフ) - Rioさん» コメントありがとうございます。期待に応えられるよう頑張るので、最後までよろしくお願いします！ (2022年11月17日 21時) (
レス) id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - 楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2022年11月17日 20時) (レス) @page50 id: 3c137712a9 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - 気の抜けた中華街を歩くコンクリきゃっっとさん» コメントありがとうございます！山村というかなり特殊設定てんこ盛りなので気に入って頂けてうれしいです！続編も頑張るので最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2022年11月16日 23時) (レス) @page5 id: c0eb9ea164 (このIDを非表示/違反報告)
気の抜けた中華街を歩くコンクリきゃっっと - コメント失礼します◎素敵な作品ありがとうございます！✨一気読みしました😋💚物語の設定や言葉の言い回しがとても惹かれました…🐱💚続編の方も読ませていただきます！◎◎ (2022年11月16日 23時) (レス) @page50 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - アウラさん» 誤字指摘ありがとうございます。今回は夢主ちゃんの体調を思ってですが内心は悶々としてるし、夢主ちゃんが勝手にsnrさんと料理してたらガチギレ案件だと思いますｗ (2022年10月8日 20時) (レス) @page36 id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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