危険な帰り道 ページ14
♡ ♡ ♡
「折原くん、車のキー貸して」
「何言うんてるんです。俺が運転するから、先輩は助手席乗って下さい」
と押し問答の末、結局私が折れて助手席に座った。折原くんは運転が上手いから安心して乗っていられる。営業は車の運転の機会が多いから基本上手い人ばっかりだけど、中にはめちゃくちゃ下手な人とかいるんだよねー。例えば課長とか。前、酔って吐くかと思ったレベルで課長は運転が下手だった。本人は部下に良いところを見せたかったみたいだけど･･･。
「せーんぱい。何考え事してるんです？まさか、他の男の事ちゃいますよね？」
「え？う、うんもちろん！仕事中にそんなこと考える訳ないじゃん」
他の男、という言葉にギクリと反応してしまったのが折原くんにバレてかなかったら良いんだけど。
「お疲れ様！契約おめでとう〜！」
「先輩のフォローがあったからですよ。なんとかもぎ取ったって感じで、まだまだ営業の腕磨かんとですね」
帰りの車は和やかムード。センラくんが無事契約を勝ち取ったからね。あそこの人なかなか落とせないので有名だもん、多少手こずったとはいえ、すごいことだ。直属じゃないとはいえ、仲が良いから誇りに思っちゃう。なんか奢ってあげよっかな？久しぶりに外で飲むのもありかも。なんてルンルン気分で考えていると、車は会社の方向からズレ始めていた。
「センラくんどこ向かってるの？」
「ちょっとショッピングモール寄って糖分摂取したくて。俺の好きなお菓子がめっちゃ安いスーパーあるんですよー」
この時点で私はおかしいということに気づくべきだった。無事外回りが終わったことにほっとしていた私は何も咎めなかった。
「先輩、後部座席行きましょか」
「えっと･･･なんで？」
お菓子を買いに来たんでしょ？平日のこんな時間だからか立体駐車場はガラガラ。センラくんは周りに一台も駐車していないスペースに車を止めた。私の疑問を置き去りにして、運転席から降りたセンラくんは助手席のドアを開け、無理矢理私を車から降ろした。おかしい、こんな強引なことするような人じゃないのに。
「今日どうしたの？センラくんらしくないよ、こんなの」
「それはこっちのセリフ。まさかどんな男にも尻尾振るやなんて思ってなかってんけど」
真顔で痛いことを言われた私は抵抗できず、いつの間にか後部座席のドアを開けていたセンラくんに押し倒され、後部座席に突っ込まれた。
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凛月花(プロフ) - アウラさん» ありがとうございます！🦚楽しみにして下さりありがとうございます。最近更新できてなかった分、頑張るので完結までお付き合い頂ければと思います！ (2022年7月16日 20時) (
レス) id: 3ae2aacc59 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ - 完結おめでとうございます！🦚の更新頻度が上がるのも了解です(個人的にも楽しみでした)！他作品の更新、これからも頑張ってください！ (2022年7月16日 20時) (レス) @page30 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - かやさん» コメントありがとうございます！作品ごとにどんな愛にするか、テーマ変えたりしてるんで読者様に伝わっていて嬉しいです！不規則な生活なので更新頻度の波がすごいんですが、今後もこのアホ作者にお付き合い頂けると嬉しいです、頑張ります！ (2022年7月15日 23時) (レス) @page25 id: 3ae2aacc59 (このIDを非表示/違反報告)
かや(プロフ) - こんばんは！相変わらず凛月花さんの作品は毎回更新が楽しみです！この作品も色んな愛の形が出てきて、4人と主人公ちゃんのこれからがとても気になります！更新は凛月花さんのペースで応援しています！ (2022年7月15日 22時) (レス) id: 5b8c9001d0 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ - いえ、こちらこそ誤字の指摘ばっかりで．．． (2022年7月5日 20時) (レス) @page17 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
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