異変 ページ37
★ ★ ★
センラside
参ったな･･･。Aちゃんと連絡が取れんくなってから、アジトに引き上げ行方を探しているが手がかりすら見つからない。もう既に５日経った。この俺が５日で手がかり１つなしなんて･･･！相手は誘拐のプロかもしれん。
「センラ、どうだ？」
「ごめんうらたん、全く進展なし。会社も無断欠勤しとうみたい。町中の防犯カメラをハッキングして探知プログラム使ったけど、ノーヒット」
俺がアジトに帰ってきたら、うらたんは最初にAちゃんのことを聞く。今日はまーしぃもリビングで電話をかけていた。まーしぃも、コネで人身売買などの業者を当たってくれとうみたい。そういえば、と電話を切ったまーしぃが言った。
「坂田、最近仕事以外なにしとんやろ？アジトであんまり姿見てないけど」
「まさか･･･」
うらたんは何か心当たりがあるらしく、どこかに向けて走り出した。俺とまーしぃも慌てて後に続く。うらたんが向かったのは、地下へと繋がる階段。もしかして･･･！俺はうらたんの推測が見えた。あそこは防音構造や。しかもこの建物はハッキングなどを受けないよう厳重な防犯システムを敷いている。なら俺の技術を持ってしても居場所を掴めへんのも納得できる。先頭のうらたんがドアを開け、嫌な予感は的中してもた。
「Aちゃん！坂田、お前･･･！」
「ちょうど良えとこに来たなうらさん。ほーら、可愛いお人形さんになったやろ？」
坂田に片腕を掴まれ痛いはずやのに、Aちゃんは何も反応せぇへん。その瞳には光が宿っておらず、体には無数の傷がついていた。
「まーしぃ、センラ。坂田取り押さえろ！」
華奢とはいえ、坂田も男。俺とまーしぃで全力で取り押さえた間に、Aちゃんの元にうらたんが駆け寄った。
「渉さん･･･私･･･」
「怖かったね、痛かったね。もう大丈夫だよ」
優しい声をかけられて安心したのか、Aちゃんは意識を手放した。
「今から客室でAちゃんの治療に当たる。俺は仕事部屋から道具一式持ってくるから、センラはAちゃんを客室で寝かしておいて。まーしぃは坂田とリビングで待機、分かった？」
「了解、うらたさん！」
「俺も良えけど、アシスタント、坂田の方が良くない？坂田、看護師免許あるし」
言った後であっと気づいた。坂田は狂ったように笑い声を上げ続けている。
「この調子で看護とか無理だろ。センラやって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 409人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛月花(プロフ) - 志津さん» コメントありがとうございます！私は性格はSだけど好きな人なら縛られたい願望ありますね← (2022年1月22日 22時) (
レス) id: 65a0e48d0b (このIDを非表示/違反報告)
志津(プロフ) - 束縛っていいですよねぇ、一回縛られてみたいです。(( M? (2022年1月22日 20時) (レス) id: 5982f92ed4 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - 千海さん» コメントありがとうございます！私も束縛系が好きですｗ 大好きと言って下さりありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しいです！でも語彙力は家出しないで下さい、千海さんの作品の続きが楽しみなので！千海さんも、更新頑張って下さい！ (2022年1月22日 19時) (レス) @page33 id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
千海(プロフ) - 束縛とか好きすぎる···。本当に凛月花さんのお話大好きです。(語彙力は家出中) (2022年1月22日 19時) (レス) id: b4c51071c3 (このIDを非表示/違反報告)
志津(プロフ) - 大好きです。長文失礼しました。 (2022年1月21日 18時) (レス) id: 5982f92ed4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
