狂喜 ページ34
★ ★ ★
翌朝、ふらつきながらなんとか自宅に帰宅。一睡もしてない状態でよく帰ってこられたと自分で自分を褒めたい。
「Aちゃん朝帰りお疲れ〜。またまーしぃとヤったん？」
「いえ、渉さんが急に･･･」
危なっかしい歩き方の私を支えてくれたセンラさんはソファーまで付き添ってくれ、ホットミルクまで作ってくれた。私は事の次第を全部漏らした。
「へーあのうらたんが、ねぇ･･･。てっきりもっとじわじわ攻めるんかと思えば、急に大胆になってんなぁ。体の調子はどう？大丈夫？」
「まだなんか怠いです。帰してもらえただけマシだったと思います。正直、あのままアジトに連れていかれるんじゃないかと思うくらい、昨日の彼は強引というか、唯我独尊って感じだったので」
仲間のセンラさんでさえ、驚きだったみたい。服を捲ると、鬱血痕が至るところについている。
「束縛癖が爆発したんか･･･。うらたんのこと、嫌いになった？」
「確かに驚きはしましたけど、嬉しかったです」
そこまでして、私を求めてくれてるんだって。そう伝えると、一瞬固まったセンラさんはすぐにふわっと笑みを溢した。
「君も変わっとうから、変わり者の俺らも惹かれてまうんかもね」
「確かに。センラさんが家にいてくれて良かったです。１人だったらこうして、昨夜の事を打ち明けられる人もいなくて、気持ちの整理が出来なかったと思います」
褒めてもらえたのが嬉しかったのか、横からセンラさんに抱き締められた。優しい手つきで頭を撫でてくれ、すごく安心感が生まれる。
「そういえば、センラさんはなんで犯罪に手を染めたんですか？」
志麻さんの過去を聞いてから、なんとなく気になっていた。そう話しかけた途端、ピタリと頭の上の手を止めたセンラさんは、高笑いし出した。
「元々サラリーマンやっとってんけど、同じ事の往復の毎日に飽きて。副業でホストもしてんけど、やっぱり刺激が足りんかった。そんなある日、同僚に会社の金を横領しようって持ちかけられて。運良くそいつはバれてんけど、俺はバレんかってん。それから真面目に働くのがあほらしなってな、会社辞めてハッキングの勉強しながらホスト続けたけど、情報屋と闇取り引きで稼げるようになってから、ホストも辞めた。んで、うらたんにスカウトされたって訳」
狂喜的な笑い声を上げるセンラさんはやっぱり犯罪者なのだと改めて突きつけられた。聞かなければ良かったかも･･･。
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凛月花(プロフ) - 志津さん» コメントありがとうございます！私は性格はSだけど好きな人なら縛られたい願望ありますね← (2022年1月22日 22時) (
レス) id: 65a0e48d0b (このIDを非表示/違反報告)
志津(プロフ) - 束縛っていいですよねぇ、一回縛られてみたいです。(( M? (2022年1月22日 20時) (レス) id: 5982f92ed4 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - 千海さん» コメントありがとうございます！私も束縛系が好きですｗ 大好きと言って下さりありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しいです！でも語彙力は家出しないで下さい、千海さんの作品の続きが楽しみなので！千海さんも、更新頑張って下さい！ (2022年1月22日 19時) (レス) @page33 id: 16a1f91fe3 (このIDを非表示/違反報告)
千海(プロフ) - 束縛とか好きすぎる···。本当に凛月花さんのお話大好きです。(語彙力は家出中) (2022年1月22日 19時) (レス) id: b4c51071c3 (このIDを非表示/違反報告)
志津(プロフ) - 大好きです。長文失礼しました。 (2022年1月21日 18時) (レス) id: 5982f92ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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