もっかい溶かして、ダーリン【skt】

新歓 ページ31

◆ ◇ ◆


「男女合同新入部員歓迎会？」
「そう！今週の金曜日にやろっかって話になってるんだけど、Aちゃん来れそう？」

サークルの先輩から突然持ち出された話。金曜日は元々サークルがあるからバイトは入れてないけど問題は･･･坂田くんだよね。許してくれなさそうだけど、帰ったら聞いてみるか。

「すみません、予定確認したいから夜グループチャットで連絡する形で良いですか？」
「うん、全然良いよ〜！むしろ急でごめんね！」



「行ってきたら？新歓」
「え？良いの？」

晩ごはんの時、坂田くんに聞いてみたらあっさりオッケーしてくれて、拍子抜けしちゃった。

「ほんまはめっちゃ心配やで？先輩らきっと酒飲むやろし。ダーリン襲われんか気が気でないもん。でも、欠席してダーリンがサークル内で浮くのも嫌やから」
「もう！私なんか襲われる訳ないよ〜」

軽いノリでそう言ったのに、坂田くんは箸を置いて席を立った。え？私なんかマズいこと言った？無表情で近づいてくる坂田くんから、氷点下のオーラが出ている。

「あっ･･･ちょ、さか、たくん！」
「ダーリン危機感無さすぎやし、もっと自分に自信持って。ダーリンってすごく魅力的やから、大抵の男ポーってなっちゃうから」

坂田くんが顔を埋める首元に少し痛みが走る。もしかして、またーー

「はい、完成。金曜には良え感じに薄くなってるんちゃうかな」

やっぱりキスマーク付けられたんだ。明日から胸元が開いた服着れないじゃん。坂田くんは飲み会に行くのを許可してくれた代わりか、こんな要求をしてきた。

「僕迎えに行くから、お開きなったらメッセージアプリか電話に連絡入れて？守ってくれないなら行かせない」
「分かったよ！ちゃんと連絡するから、行ってくるね」

そんなに心配しなくても私だって大学生なのに。

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