もっかい溶かして、ダーリン【skt】

子供扱い･･･？ ページ27

◆◇◆


森を出た後３人はもちろん、バーベキュー場の職員さんにも怒られた。当然なんだけどね。

「この森は野良犬以外にも狸や狐、熊の目撃情報もあるんです、今後絶対に入らないで下さい！君も、今回は運良く助かったけど木刀で応戦なんて無茶しないでね！」
「「はい！！」」

でも、ワンちゃんの飼い主さん達は泣いて喜んでいた。その笑顔を見てからは、やっぱり森に探しに行って良かったって思えた。無事に生還したからっていう結果論でしかないんだけど。

「うちの子のせいで危険な目に合わせてしまい、なんと言えば良いか･･･。本当に、ありがとうございます！」
「いえいえ。今度からはリード付けていて下さいね」








「はぁ〜、なんか憂鬱やなー」
「やっぱり、あんなことがあったから疲れちゃったんじゃない？ほんまにごめん、私のせいで･･･」

バーベキューから帰ってきてから坂田くんの元気がない。今もソファーでゴロゴロしながらぼーっとテレビを見ている。そりゃそうだよね、自分の命を危険に晒して疲れない人なんて絶対いないもん。

「今日のことちゃうよ！今日はめちゃくちゃ楽しかったもん、ダーリンや皆とワイワイ騒いでさ。東京来る前、まさかこんなに友達とか大切な人出来るなんて思ってなかったから。明日が心配やねん」

あー、美麗との約束か。確かに美麗に振り回されそうな未来しか見えないもんね･･･。

「私、美麗と行ってくるから坂田くん家で休んどったらどうかな？」
「いや、絶対辛木は俺も無理矢理でも連れて行くと思う。それに、ダーリンに悪い虫が寄ってきたらあかんもん。男の僕が行かんとそこらの奴何し出すか分からへん」

もう、心配性なんだから。私子供じゃないのに。それとも･･･今日の1件で危なっかしい幼稚園児みたいな奴だって思われちゃったのかな。子供扱いは嫌だよ。よし！明日大人女子だってところをアピールしよう！！

地雷？→←立ち入り禁止の理由

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す