行方不明 ページ24
◆ ◇ ◆
「やっほー!」
「いや坂田、山の頂上ちゃうねんから山びこしても意味ないって」
空気が気持ち良いから、坂田くんが叫びたくなる気持ち分かるな。すかさずセンラくんがツッコミ入れてるけど。予定通り、5人でバーベキューしに来ましたー!今日のために課題もちゃんと終わらせたし、心置きなく楽しめそう。
「お前ら、早く食いたかったら手伝えよー」
「まぁあいつら2人は放っとっても3人でなんとかなるんちゃう?特に坂田は包丁の扱いヤバいみたいやし」
年上2人がめちゃくちゃ頼りになる・・・!運転も、初心者が遠出は危ないからって2人が担当してくれたし。
「Aは頼れる男と、甘やかしたくなっちゃう男とどっちが良い?」
「そりゃ頼れる男やんな?」
うっ、考えてたことがバレてたかも・・・。
「ん〜!肉うま〜」
「坂田くん食べ方豪快過ぎ!ほら、口にソース付いてるよ?」
やっぱり男子の食欲ってすごい!多すぎたかなって思った食材達が、ハイペースでなくなっていく。
「ダーリン拭いて〜」
「Aに甘えんな!しゃーないからセンラが拭いてあげますー」
ゴシゴシと、かなり力強くセンラくんはティッシュで拭いている。痛くないかな・・・?
「くぅ〜ん」
足元で犬の鳴き声がしたので見てみると、近くの家族さんのワンちゃんが尻尾をフリフリしている。構って欲しいみたいだから撫でてあげよ。リードしてなくて大丈夫かな?
「ワンワン!」
「あ、ちょっとどこ行くの!?」
急にワンちゃんは走り出した。家族さんからあんまり離れたら分からなくなるから連れ戻さないと!ワンちゃんはこっちの焦りなんて気にせず、どんどん走っていく。あ、その先は・・・
「『立ち入り禁止』、か・・・」
ワンちゃんは森の中に入ってしまった。本当なら入っちゃ駄目だけど、ワンちゃんが心配だしーー
「あれ、そういえばAは?」
まーしぃの言葉ではっとした。俺達は食べるのと喋るのに夢中でダーリンがおらんくなったのに誰も気づかんかった。俺ら置いてどこ行ってもてんやろ。
「とりあえず、その辺探してみるか」
「トイレの可能性もあるんやない?」
センラの言う線も考えれるけど、ダーリンは無断で行くような子やないと思うしなー。あれ、これ・・・。
「坂田、どうした?」
「これ、ダーリンのハンカチや!」
ハンカチの落ちている先には、立ち入り禁止の看板。まさかこん中入ったん!?
297人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アウラ - はい!楽しみにしています! (2022年1月28日 20時) (レス) @page40 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - アウラさん» コメントありがとうございます!美麗がどう動くのか、楽しみにしていて下さい! (2022年1月27日 22時) (レス) @page39 id: b92803e9c0 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ - やっと結ばれてくれてうれしいです!次は美麗ちゃんもでるのでしょうか? (2022年1月27日 20時) (レス) @page1 id: 6edb471501 (このIDを非表示/違反報告)
凛月花(プロフ) - しょー@坂そらめいセン推しさん» コメントありがとうございます!コロナワクチンの副反応で更新できてなかったので力入れて書いた甲斐がありました!今後も本作品をよろしくお願いします! (2021年9月10日 6時) (レス) id: b92803e9c0 (このIDを非表示/違反報告)
しょー@坂そらめいセン推し - 推しがえちぃ////まじ、ダーリンだけでもやばいのにキスマのことマーキングって言うの本当にやばい!僕の心臓破裂する////更新頑張ってください (2021年9月10日 1時) (レス) id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ