【sm】しょまくん保護しました

なけなしの良心 ページ20

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「申し訳ないけど葵さん、今ここで結論出して下さい。まーしぃが家にいても良いか悪いか。嫌って言ったら、葵さんの言う通り羽交い締めにしてでも連れて帰ります」

きっと正解はここで断ってセンラさん達に連れて帰ってもらうことだ。それが良心のあるリスナーならすべきこと。でも･･･なんでこんなにもやもやするの？志麻さんの活動を守るために動かないとダメなのに。早く言わないと忙しい中志麻さんを連れ戻しに来た3人にだって迷惑をかけてるのに。

「あの･･･志麻さんを説得させてくれませんか？すみません、本当はきっぱり断らないといけないのは分かってるんですけどーー」
「良えよ、向こう行ってき？」

え･･･？あっさりと了承の返事が出たことに面食らってしまった。でも有難い、きっと志麻さんが帰ることに納得してくれたら、このもやもやも断ち切れると思うから。センラさんの独り言は、志麻さんの説得で頭いっぱいの私には届かなかった。

「さて、もう二度と巡ってこんチャンスを物にしようと企んでるまーしぃと、推しに正しい道を歩んで欲しいけど迷いのある葵さん。どっちが勝つやろなー」



意を決してダイニングに行くと、顔を真っ赤にさせて大泣きする志麻さんを坂田さんが必死に慰め、うらたさんは不貞腐れていた。私は坂田さんの膝に座って泣きじゃくる志麻さんの目線に合わせるために屈んだ。

「ちょっとしか一緒にいないのに、もっとって言ってくれる気持ちは嬉しいよ？でもね、ずっと一緒にいたお兄さん達のところの方が、志麻くんも幸せだしお兄さん達も安心だと思うの。きっと私とこのままいたら危ない目に遭うと思う、だからーー」
「帰れって言うん？嫌や、なんで俺大多数のために自分の幸せ諦めんとあかんの？俺だって、うtむぐっ、しゃかちゃやめろ!!」
「まーしぃNGワード踏まんといてなー？まー相手が悪いよな、りsんん〜っ！？」
「ラマンがチクってるとはいえお前ら禁句言い過ぎなんだよ!!」

こんなの、平行線じゃん･･･。もう私が折れるしかないの？2人はOKしてるみたいだし。

「わ、私はただ志麻くんのこと心配してーー」
「じゃあお姉ちゃんは僕といたいのいたくないの？僕はお姉ちゃんの気持ちが聞きたい！」

そんなのーー

「いた、い･･･あ」
「じゃあ決まりだね、これからもよろしくねAお姉ちゃん？」

うらたさんに思いっきり睨まれたけど仕方ない、私なんてことを･･･！

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