【USSS】腹ぺこ悪魔と甘々ケーキ

それぞれの対応 ページ4

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敏感···？いやいや、私は鈍感なのに。学年に知れ渡っているカップルに気づかないレベルで、その手の話には疎い。

「私は鈍感です」
「デリケートゾーン洗われて腰ビクビクさせた子のどこが鈍感なん？」

あっ、そっちの意味···！？金髪の悪魔の発言でやっと私と彼らの間で話が噛み合っていない理由に気づいた。朝からの破廉恥な会話に、私は沸騰したようにプシューと顔が熱くなる。そんな私の様子を、３人は興味なさそうに無視してお菓子を食べているのに、紫色の髪の悪魔だけ私を見てニヤニヤしている。

「･･･なんですか」
「初なん可愛いなー思って。そういう子にあれこれ教え込むのも悪くないな。これから楽しみやわー。そうや、名前まだ言ってへんな。俺は志麻！お前は？」

一体何を私に仕込むつもりなのやら。1人嬉しそうな志麻さんに一方的に自己紹介され、私もAですと返しておいた。ていうかメイドさん名前知ってたよね？わざわざ聞かなくても良いじゃん。

「皆名前言っとかんとA困るんちゃう？」
「メスガキが俺を呼ぶような関係になるつもりねーし。1回しか言わねぇからな。俺はうらたぬき」
「坂田でーす･･･」
「センラでーす！まぁほどほどに付き合いましょか」

完全に私と仲良くする気ゼロのうらたさんに、元気がないのかダルいのか声に張りのない坂田さん、一定の距離を保とうとしているセンラさん。こんな悪魔と一緒に暮らしていけるのかな･･･？日本に帰りたーい！

「今日から昼間はSumって奴に魔界のこととか教えさせるから、勉強頑張るんやで？」
「はぁ･･･」

くそっ、魔界に来て唯一のメリットは勉強しなくて済むんじゃね？だったのに。志麻さんはこちらの気も知らず根回ししていたらしい。分からないことだらけだから真面目に聞いた方が良さそうだけど。

「Sumも人間で、しかも日本人やから安心しぃ？ちゃんとここのこと分かってもらうまでは外に出されへんからね」
「篭の中の鳥もありだけど、社交界だけは避けられねぇからな。俺らが恥かかないようにダンス踊れるようになれよ」

センラさんの情報は有り難かったけど、うらたさんはグサグサ釘を刺してくるから苦手だな･･･。とりあえず、殺されたくないから志麻さんとセンラさんに媚びを売っておこう。幸い、志麻さんは私を気に入っているみたいだしセンラさんは無下に扱う気はないみたいだし。坂田さんは･･･どうなんだろ。ぼーっとしてるから分からないな。

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