【USSS】腹ぺこ悪魔と甘々ケーキ

散歩 ページ7

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「”家畜(スレイブ)“、汚れ仕事をひたすらさせられる最下級層です。労働者(ワーカー)は日本で例えると労働基準法みたいな法律で守られてますが、彼らには人権なんてありません。安心して下さい、この屋敷に家畜(スレイブ)はいません。４人の魔力でこの屋敷が汚れることはありませんから」

あの人達実力者ってこと？家具も高級そうな物ばかりだし、上流貴族なのかも。魔界に連れてこられたこと自体最悪だけど、まだ経済力のある魔物で良かったと思う私は現金過ぎるかな？その後もSumさんは分かりやすく丁寧に教えてくれて、とりあえず人間がここでどんな立場なのかは理解できたところで、メイドさんがワゴンで２人分のお昼ごはんを持ってきてくれた。

「今日はここまでにしておきましょう。ご飯を食べて少し休憩したらウォーキング行きましょうね」

え、動かないといけないの･･･？勉強も終わったことだし、のんびりごろごろしたかったなぁ。顔に嫌だという気持ちが露骨に出てしまったみたいで、Sumさんは苦笑いを浮かべた。

「うらたさんから適度に運動させておけって言われちゃって。でもお昼ごはんの後ってゆっくりしたいですよね〜」

太らせ過ぎるなってことか。食糧呼びするあの人なら考えそうだな。食べ終わり30分休憩した後、坂田さんを呼んできますとSumさんが部屋を出て行った後、それまでお行儀良く座っていた体勢を崩した。こんなにこと細かくスケジュール決められてると、息が詰まりそう･･･。Sumさんはしょんぼりしながら1人で帰ってきた。

「お散歩断われちゃいました。散歩好きなのでいつもなら来るんですけどねー･･･」

私、坂田さんにも嫌われてる？4人中2人に良く思われてないって生活しづらいな･･･。













「坂田さん、元気なさそうですけど大丈夫ですか？」

私は散歩中、坂田さんのことが気になって仕方がなかった。うらたさんのあれは性格の問題だからムカつきはしても気にはならない。体調が悪くてしんどいから機嫌も悪いのかもしれない。Sumさんは少し考えてから、言葉を選んで話しているみたいで歯切れが悪かった。

「うーんなんて言えば良いんだろ･･･栄養が摂りにくい体質で。おまけに栄養価の高い甘いお菓子が苦手でスナック菓子ばっかり食べるから余計栄養つかないんですよ〜」

甘いもの無理なのに食べないといけないのも辛いよね･･･。

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